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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 92

「やっぱりね」
放課後、環菜さんは薄々どころか確実と思っていた人物を連れて来て僕は頭を抱えた。
「ちょっと〜。何人の顔見て頭抱えるのさ〜。酷いよお兄ちゃん」
「そうよ。妹を侮辱する気?」
と言いつつ笑いながらコチラを見る環菜さん。
予想通りに妹の佑菜ちゃんを連れて来たよこの人。
「いやいや、中学生は拙いでしょ」
「慶太と1学年しか変わらないじゃん」
「そういう問題ではないです。姉として止めて下さいよ」
「そこらのチャラ男とかに走るよりよっぽどマシだもん」
「僕も複数人と身体の関係があるんですが?」
「慶太なら問題無いって。それに、どの道この子は慶太に迫るから私がいる所でレクチャーできた方が良いのよ。何しろ慶太のってバージンには絶対にキツいからね」
「よろしくね、お兄ちゃん」
「でも佑菜。真面目な話、今日は痛いだけで終わると思うよ。慶太のって素人には無理なサイズだからね。最悪トラウマになるかもしれないよ。それでも覚悟の上で参加するのなら全力でサポートしてあげる」
「ここで怖気付くようなら阿久津家の女じゃないよ」

「ふふふ、その意気や良し、だね」
ニコニコ笑って言う環菜さん。阿久津家の女性陣ってそんなに凄いのか。2人のお姉さんとお母さんがますますどんな人なのか気になる。
「お姉ちゃんもいつか慶太に会ってみたいって言ってた」
「ちょっ、お姉さんにも話したんですか!?」
「うん、あとママにも」
「ゆ、佑菜ちゃん!?」
「まあまあ、それ以外には話してないからさ。女同士情報は共有しておこうってね。大丈夫、慶太のことなら皆大絶賛だし!」
「それが一番困るんですが……」

というか、環菜さんのお父さんはどう思ってるんだろ?かなり心配になる。
「環菜さん、お父さんにこの事は?」
すると、環菜さんが何か、もはや手の届くことのない何かを見つめるような、そんな瞳で空を見上げていた。それに、そんな瞳をしていたのは環菜さんだけではなく佑菜ちゃんもだった。
「実はさ、うちの父さんの務めてた会社、橘グループ相手の仕事で向こうが起こした事故に巻き込まれたんだ。その時に亡くなった社員の一人が、うちの父さんなんだ」
「環菜さん……佑菜ちゃん……」
「……って言ったら信じる?」
「……は?」
「ちょっとお姉ちゃん、趣味悪い」
「乗ってきたアンタが人の事言えるの?」
「いや、お兄ちゃん見てたら物凄い罪悪感が。お兄ちゃんはお姉ちゃんと違って純粋だから変な事言っちゃ駄目だよ」
「失礼ね」
「いや、失礼なのはお姉ちゃんでしょ。英里紗さんが聞いたら怒るよ。いつウチのグループがアンタ達のお父さんを殺したっていうのよって」
「あ、あの?」
「お兄ちゃん、ウチに父親はいないけど別に死んだ訳じゃないよ」
「どういう事?」
「私が赤ちゃんの時に離婚したらしいよ」
「私達の母親ってかなり性欲強いんだよね」
「それで私が産まれた辺りでギブアップして別れたんだって」
「経済的にも特に問題は無かったから円満離婚らしいよ」
「だから僕を絶賛してたんですね」
「そ、1人で3人を相手に出来るからね」
「…………ちょっと待って。あ、あの、2人のお母さんとお姉さんは、今日環菜さんが僕とシに来てる事や佑菜ちゃんが僕と初体験しに来てるって事は御存知なのでしょうか?」
「うん、そうだよ」
「勿論。佑菜を慶太に女にしてもらってくるねって言ってきたから、外泊も大丈夫だよ」
「そ、そんなぶっ飛んだ事を言って止められたり、怒られたりしなかったんですか?」
「全く」
「『いってらっしゃい、頑張ってねぇ。帰って来たら詳しく話を聞かせてねぇ』とか『良いなあ。噂のデカチンショタと初体験なんて羨ましいなあ』って言われたりはしたけど全く怒られなかったよ」
「……そうですか」
やっぱり凄いよ。阿久津親娘は。

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