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奇跡の少女
官能リレー小説 - 学園物

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奇跡の少女 1

彼女との出会いは入学式の3日前。
新しい生活に備えいろいろ準備のための買い物を終えて家に帰る途中だった。

ゴスロリチックな格好だったのも目を引いたのだけど、それに加え彼女の外見は特徴的だった。

髪の色は白、あるいは銀色、というべきか。
瞳の色は赤……いわゆるアルビノ。初めて見たその姿に釘付けになった。
しかも美少女。こんな子が近所に住んでるなんて知らなかった。

しかも結構な巨乳である。
身長は低め、145から150cmくらいだろうか。中学生くらいなのかな…引っ越してきたばかりとかなのかな。

「あっ」
「……??」

ぼーっと見入っていたら、その彼女と目が合ってしまった。
慌てて視線を背けるけどもう遅い。

「ずーっと見てましたよね」
「………」
「仕方ないですね、私目立ちますもんね」
「……」
「最初は嫌でした。でももう大丈夫です。今はこの身体も髪も目も、大好きです」
何も反応してないのに、ペラペラ喋る彼女。

「あっ、これでも私、ちゃんと日本人ですからね」
「まだ何も言ってないんだけど…」
「春から高校生です」
えっ、しかも同い年?

「あ、お、俺も、今度高校生で…」
「ふふっ、同い年なんですね。あっ、今のはちょっとおかしかったかな」
さっきまでの敬語がフランクな口調に変わる。
それはどうでもいい。美少女はどんな喋り方でも可愛い。

「どこの高校?」
「西都学館。君は?」
「わぁ、嬉しい。同じ!」
こんな子と同じクラスになれるチャンスが…俺の高校生活始まったな…

「椎名リリカだよ。よろしくね」
「ああ、相楽准だ。こっちこそよろしくな」

これもなにかの縁とメッセージアプリを交換した。西都は一応私立なので公立より快適そうだからと選んだけだけど、思った以上に個性的なところらしい。
リリカと歩きながら、他の生徒に目をやるとハーフや外国人の女子が割といる。元女子校だけあって男子は少ないし、女子っぽい男子までいる。
「私はアルビノだけど、逆に黒い人もいる。あの人はモデルみたい」
「ギャルもいるし、髪の色やスカートの長さも自由みたいだ」
校内を見て回ると停めてある車も個性的で、教師も癖のある人物がいるのかもしれない。

「なんか、面白いね」
ただブラブラ歩いているだけなのだが、リリカはとても楽しそうだ。
「准はいい人ね」
「なんだ、急に」
「私って見た目普通じゃないのに、普通に、優しく接してくれる」
「それは……リリカは可愛いから…」
「ふふっ、嬉しい」

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