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水泳部の陰陽
官能リレー小説 - 学園物

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水泳部の陰陽 8

いくらなんでも急すぎる。そしてものすごく怪しい。
何も知らず惚気話を披露する中津、それはそれで幸せな奴だが、本当のところは何が起こってるんだ?

真相を知る手掛かりはないか、僕は久しぶりに放課後、あの場所へ向かう。
北野と佐崎さんがセックスしてた、更衣室の、隣の部屋。

「変わらないな」
あの時カメラを仕掛けるため作った穴は健在だ。
そもそもこの部屋は何のために使われてるのかよくわからない、普段人のいない場所だしなぁ。

更衣室の方は人影はない。
30分くらい待って、誰も来なかったら帰ろう。


……そう思って20分ほど経った。
更衣室のドアが開く。

「何っ!?いったいなんでっ!ちょっと、離してっ!!」
「いいからこっちに来い!」

大柄な男と、小柄な女の子。
こちらから顔は見えないが男の方は北野で間違いない。どうやら不機嫌なようで怒ったような口調だ。

「イヤ、やめなさいよ、離せ!」
「おとなしくしろ!」
パシーン、と平手打ちしたような乾いた音。

「アンタが恵麻をレイプしたんでしょっ…」

「レイプ?心外だな、あれは恵麻の奴が自分から望んだからしてやっただけだ。
 まあ最初は泣き叫んでいたが、今では立派なセックス中毒者だがな」
「アンタ…!やっぱりアンタのせいか!恵麻が適当な先輩と付き合い始めたのも!!」
「何だあいつ男作ったのか、まあ俺も毎日相手出来るほど暇じゃ無いからな、代わりのチンコ適当に見つけてそれで普段は我慢してろとは言ったが、こんなに早く作るとは…やっぱり淫乱の才能は天才級だなあいつは!」

北野が愉快に笑うと小柄な女子はわなわなと体を震えさせた。

「恵麻は…恵麻は、あんな誰にでも体を許すような軽い子じゃ無かったのにアンタのせいで!」
「おいおい、友達の才能をそんなに否定してやるなよ。ありゃ、水泳選手に成れなくてもあの才能があれば男がいくらでも貢いでくれるぞ」
「アンタがそうさせたんでしょうが!」

どうやら北野と言い争っているのは西尾恵麻の友達のようだ。
そして恵麻は北野のお古だった事になる。
この事実を中津に伝えるべきか僕には判断出来そうもなかった。

「とにかくこの事は学校に言い付けてやるわ!」
「おっとそれは困るな」

北野はゆっくりと動く。

「な、なによ」
「一人でのこのこ来るから何か策でもあるのかと警戒したが……どうやら杞憂だったようだな」
「ちょ、ちょっと近づかないでよ」
「さてと…口封じをさせてもらうか」

女の子は壁際に追い込まれた。
こちらからも顔をとらえられるようになった。ツインテールで気の強そうな子。かなり可愛い。
正義感の強い子で、彼女…西尾恵麻ちゃんが北野に犯されたのも放っておけない、許せなかったんだろう。

「やっ、ちょ、触んないで、んんぐっ」
北野は嫌がる彼女の胸に手を伸ばし、悲鳴を上げるのを防ぐように無理やり唇をキスでふさぐ。
苦しそうにもがく彼女。しかし体格差でかなうわけがない。

「小柄な割にいい体つきしてるじゃないか、俺のコレクションにしてもいいな」
「な、何言ってんの…ひぃいうっ」
身体を震わせながら抵抗しようとする彼女…しかしその身体がビクン、と震える。

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