水泳部の陰陽 22
「おいなんだよ田村!」
「これマジでヤバいんだよ、お前だってヤバいんだろ?」
田村は石塚を巻き添えにでもしようとしているのか、じりじりと近寄るが…その腰は引け、石塚は田村からさらに離れていく。
白幡さんは2人を興味深く見守っている。いやむしろ楽しんでいるのか。
「あ、あああぁ、出る、出ちゃうよぉおお!!!」
田村の悲痛な叫びがこだました。
内部に付着したローション状の塊が射精寸前の先端にまとわりついていく。
その生物的な動きは覗き見をしているこちらからも確認できる程だった。
ニュルニュルニュル!
目の前で起こる異様な光景に石塚は目が離せなくなる。自らもそれを装着しているのだから、他人事ではない。
石塚は自らの限界の存在を忘れ苦悶する田村の姿に見入ってしまった。
深く、荒くため息を吐き、必死に何かを我慢する田村だが、いつまでも耐えられるわけがなかった。
「だ、ダメだぁあああああああ」
がくりと項垂れ、両膝をつき、床に突っ伏す田村。
ポタリ、ポタリと白濁の液体がこぼれて落ちていた。
「この勝負、石塚くんの勝ちだね」
だがその声は石塚に届いていなかった。田村の様子が普通ではなかったからだ。
男性器に被せられたそれは余韻を楽しむようにクチュクチュと振動し、田村の尿道をヒクつかせる。
明らかにただのローションではない。
田村の亀頭は強い快楽にパンパンに膨らみ、キノコのようになっている。
「効果は絶大でしょ」
白幡さんがパイプ椅子から立ち上がり悶え苦しむ田村のもとに寄りそう。
石塚はその光景を突っ立って眺めている。
「あんまりしちゃうと大変だからね、田村くんもよく頑張ったんじゃないかな」
苦痛から解放された田村は深くため息をつき床に大の字になって倒れる。
「セ、先輩…」
「2人とももうパンパンだね…見ててコーフンしちゃったよ」