ビッチ大学教授 2
教授は教壇に立つと、みなに向かって言った。
「みなさん、蘭香芸術大学にようこそ。いろいろ不安なこともあるでしょう…いろいろ説明を聞いたり、質問したいことでしょう。しかし、このデッサンの実習を敢えてオリエンテーションなどの前に持ってきたのは、まず本学の特徴を実際に体験して理解してもらう方が早いと考えたからです」
そう言うと、教授は白衣を脱ぎ始めた。
「みなさんも知っての通り、私は度が過ぎた男遊びの結果芸術界から追い出され、個展等開く事ができません!」
教授は大谷の方へ視線をむけ全裸のまま近づく
「しかし!こういった行為無しに真の芸術作品は生まれないと私は思っています」
「大谷 康太君だね」
「はい…」
康太は俯いて応えた。教授が白衣を脱いで、肌を見せてから、俯いていたのだ。
「こちらを見なさい」
言われて、康太はおずおずと顔を上げる。
「私の体、美しいと思うかね」
「はい」
これは、お世辞とか適当にとかではなかった。大学で教えている以上それなりの年齢だろうと康太は推測していた。しかし、パッと見たその体にはしわやくすみなどは見つからず、生きた彫刻のような、というと大げさだが、不謹慎なことを考えるとこのままAVに出ていてもおかしくないようなすばらしい体だ、と康太は思った。
「ありがとう、では君も脱ぎなさい」
「…はい?」
「他の皆も服を脱ぎなさい!皆全裸になるのです!」
何を馬鹿な事をと康太は思った。
そんな指示に従う人などいるはず無いと康太は確信していた。
だが現実は康太の認識を超えていた。
教室に居た康太以外の女子生徒が皆躊躇いなく服を脱ぎ始めたのだ。
「な…なんで脱げるんだよ」
「芸術だからだ!」
「さあ脱ぎたまえ。今日のモデルは君に決めた!」
脱いでいる他の女子学生は教授と違って一枚脱いだらすぐに全裸、ということはさすがになかったが、おろおろする康太をしり目にわいわい言いながらだんだんと脱いでいった。もう半分以上の女子は上半身裸になっている。巨乳、微乳、さまざまな胸が嫌でも康太の眼に入ってくる。
脱ぐのが速い何人かはもう最後の一枚に手をかけ始めていた。
「あ、あの」
康太は、脱ぐことに着手しないまま両手でズボンのファスナー付近を抑えながら教授に戸惑いを表現しようとする。
「勃起しているのかね」
「え、あ、はい…」
康太はその言葉に改めて俯いた。
「すみません」
「あやまることはない。芸術とは、自然な感情の発露から始まるのだ、さあ」