PiPi's World 投稿小説

朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 21
 23
の最後へ

朝、目が覚めると……… 23


オレの頭に二人の手が置かれる。
「土下座なんて…」
「そうよ…顔をあげて、帝ちゃん」
恐る恐る顔を上げる。
「キスしてくれたら許すって言ったじゃないですか」
「帝ちゃんが真由だけじゃなくて、私にもちゃんと話してくれれば…それでいいわ」
飛鳥さんと真由が微笑みを浮かべる。

『だから、キスして?』

見事にハモった。さすがは姉妹。息が合ってる…
「本当に…いいの?」
俺は恐る恐る2人に聞いてみた。正直、この美人姉妹にキスするのは
悪くないけど、出来ればおでこか手にキスするのが望ましい。
安易なキスは2人を傷つけるかも…

「帝さん、ちゃんとしたのをお願いします…」
「帝ちゃん、目を閉じるから・・・お願い…」

2人ともゆっくりと目蓋を閉じる。その姿に俺は思わず、ドキっとしてしまった。
美人姉妹が俺のキスを待っている。…心臓が爆発しそうでドキドキする…
2人の瑞々しい果実のような唇に誘われるかのように、俺はゆっくりと
歩みよった…

ちゃんとしてって…オレって単純で読みやすいのかな?
二人にここまでさせて…覚悟を決めるか!

飛鳥さんの肩に手をおくと、ビクッと震える。
徐々に互いの距離を縮め、その柔かい唇に触れた。
「んっ…」
「んっ、ふう…」
俺は最初の「接触」をしばらくそのまま味わっていた。
そのうち飛鳥さんが口をわずかに動かすと、俺も動かした。
まるで赤ん坊の唇が母親の乳首に吸い付くように、ゆっくりと
それでいて貪るように。
飛鳥さん柔らかい唇…少し湿っぽくて…甘いです。
「んっ…にゅる、くちゃ……」
飛鳥さんの舌が侵入してくる。俺は拒む事なくそれを許した。
口の中を隅々まで舐め回し、舌にからみついてくる。
じっくりと、ねっとりと。飛鳥さん…キスが上手ですね。
「ちゅぱ…れろれろ…んん…」
「んん…ちゅぱちゅぱ…」
一体どのくらい経ったのか。一分なのか十分なのか…そんな感覚すら薄れた中で、名残惜しむように互いの唇が離れていく。
「はぁ…帝ちゃん」
飛鳥さんがうっとりした表情でオレの名を口にした。
「飛鳥さん、上手いんですね」
キスの所為か、思考力が低下して思わず口に出していた。
「ふふ、ありがとう。でも、やっぱり初めては緊張するものね♪」
満面の笑みでそんな言葉が返ってきた。
「そうだったんですか?」
そういえば彼氏がいたっていうの聞いたことないな…

「あの…」
声の主のほうを振り向く。そこには真由が頬を朱に染め、もじもじしていた。
「わ、私も…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す