PiPi's World 投稿小説

朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 1
 3
の最後へ

朝、目が覚めると……… 3

しばらく考えた俺はある方法を思いついた。それは昔、漫画で見た方法で夢の中で相手と話すという方法だ。
勿論、夢の中に入る事はできない。
だが、死神のくれたアイテムの中に、相手に吹きかけると目の前で起こっている事が夢だと思ってしまうスプレーがある。
まあ、幽霊である以上、普通の生活には戻れないが、このスプレーを使って実体化すれば割とスムーズに蓮や留奈と話す事ができる。
俺はそれを実行する為に、とりあえず蓮に付いて行って、蓮の家に上がり込んだのだ。

蓮は部屋に入ると、ポンポンと豪快に制服を脱ぎ捨て、下着姿のままベットに身を投げ出した。
サバサバとした男っぽい性格の蓮だが、水色のストライプ柄の下着に包まれた身体は女の子らしくなっていた。
スレンダーだけど、徐々に女の子らしい丸みを帯び始めた身体、留奈の爆乳とは比べ物にはならないが、手のひらに収まりそうなサイズの胸は綺麗に隆起していた。
服を着ていると男勝りな蓮も、脱ぐと可愛らしい女の子になっていた。

ピンポーン、と来客を告げる電子音が鳴る。蓮が普段着を身につけ玄関に出向き、客を招き入れる。
留奈だった。
別々に説明する手間が省けた。二人に近付いてスプレーをかけて丸薬を呑む。
「連、留奈。元気にしてる?」
軽い口調と笑顔で語りかける。
「な・・・みかど・・・なの?」
「夢にまで出てくるなんて・・・そうとう未練があるようですわね」
「話したいことがあるんだけどさー・・・秘密守れる?」

二人はすぐにうなずく。もともと二人は口の堅い部類だ。なにより長い付き合いでもあるし、隠し事はしたくない。死んだことには変わりないが、丸薬の存在くらいは話しておこうと思った。
「実はさ〜、かくかくしかじかなんだよね〜」

「「へぇ〜」」


「って、そんなので分かるかい!!」

ごぶッ!

思いっきりチョップで突っ込まれた。実態化しているからか、やけに痛い。
でも、さすが蓮だな。
こういう突っ込みは早いし、遠慮がない。

対する留奈は、
「なるほどね〜。それじゃ仕方ないですわね〜。」

いや、あなた本当に分かってるんですか??
「…そんな悪いことしたら、仕方ありま…」
いや、だから何もしてませんってば!!
留奈も相変わらずだなぁ。
なんか俺が生きていた頃の二人に戻ってくれて嬉しくなったところで、きちんと今回のいきさつを話す事に決めた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す