PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 59
 61
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 61

その頃、刀機は風呂からあがって服を着て、藤のイスに座り考え事をしていた。
『みこと…今度会った時は…』
その時「はい、刀機さん。」と華奈美が冷たいコーヒー牛乳を買ってきて刀機に渡した。
「ありがとう、栗原さん」
「何の何の、それより苗字で言うのはかた苦しいから下の名前で呼ばない。
私の事、華奈美と呼び捨てでいいから。」
「じゃあ、俺じゃなく私の事を、とうじゃなく真奈美と呼んでくれ。」
刀機は屈託なく自分に接する華奈美に、ある人と重なって見えた。
『もし何もなければ、真奈美は華奈美のようになってたかもな…』

少し間を置いて、他の生徒らも、他愛のない雑談を交わしながら風呂から上がってきた。
…そうだな、倶利伽羅みこと…深く考えるのはもう疲れた…今の私はいち女生徒1年A組『刀機真奈美』だ…もうしばらく貴様に騙されてやろうか…。
「刀機さんっ!まだのぼせてるのかな〜?」
目の前に迫る栗原華奈美に声もなくのけ反る刀機。構わずオデコを重ねる華奈美。
やめいっ…き…貴様!慎みがどうとか言っておきながら…!この状況(はっきり言って有難迷惑)を打破する策…桜川光樹!
「華奈美…妄想番長が見てるぞ…」


「ふふっ妄想番長が見てるのは真奈美のほうだよ。大丈夫、私が真奈美をあの男から守るから!」
「は?」
──あの男が好きなのは俺の方???ありえんし、この華奈美の心意気も有難迷惑が更に大きくなったな……
うんざりした表情を浮かべる刀機。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す