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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 243

予定ではこの時間帯…1−Aは砂浜で練習している筈…。
キョロキョロと辺りを見回す光樹…総髪の少年が、護符で作った結界の中で(MD聴きながらノリノリで)瞑想を行っている姿を見つけた…ぺ…彼の口から薄黒い丸薬が吐き出される。
彼は、光樹と影汰の姿を認めるとパッと表情を明るくした。
「HEY、兄弟!調子はどうだい?」
次の試合で1−Aのスタメンに選ばれた、烏丸鞍之介だ。丸薬を油紙で包み、大事そうにしまいこむと『YEAR!』とやけにハイテンションで二人を迎えた。

「みんなは向こうの岩場だ…!俺は静かな所で…!イイ仕事したかったんでな…!」
「静か…ねぇ?」
怪訝な顔をする光樹。ヘッドホンを着けたままでノリノリな倉之介は、若干やかましい口調だった。
「静かと言えば…音無くんは…?」
影汰はこの彼とは正反対のキャラを持つ男に、心配そうな表情で尋ねる。
「留置所で一晩反省…!中等部の頃から常連さ…!」
ステップを踏みながら続ける。
「アイツのヤンチャぶりは今に始まった話じゃねーが…!皐月ちゃんと知り合ってからだいぶ丸く…!」
…しゃき…


「YO…兄弟…。」
ホールドアップされる倉之介…コルトパイソン.357マグナム…ニッケル鍍金の長銃身が睨みを効かせていた…音も無く岩蔭から現れた、音無次郎。
それに続いて、乱れた髪と襟元を直しながら菜乃花 皐月が現れた。
「・・・!」
「『喋り過ぎだぜ兄弟?ファック!』ですって〜。」
と、音無語を通訳する皐月…どう見ても『ファック』してたのは君達だろう…とツッ込みたかったが。
「・・・。」
音無くんの無言(今度は本気で無言)の圧力に気圧され、とてもそんな冗談は言えなかった…。

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