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転校生
官能リレー小説 - 学園物

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転校生 2

 僕は、ここでちょっと思い出したことがあった。
「あの、特典のお話の前に、役員になるには、反対派との厳しい選挙戦が待っている、ということは、ないでしょうか?」
 宮田先生は不思議そうな顔をした。
「そもそも、やりたい人が少ないから、人手不足なんだよ。誰かと椅子をめぐって争うなんてあり得ない。何でそう思ったの?」
 「いえ、ネット上で、似たシチュエーションの小説を読みまして…」
「小説の読みすぎよ。じゃあ、考えといてね。それと、あなたの荷物はもう寮に届いてるから。じゃあね。あとは彼女に聞いてね。」
空き教室の入り口に僕よりも背が高く綺麗な顔の女の人が立っていて僕たちのほうに歩いてきた。
「初めまして。あなたの面倒を任されました立花七海です。」

「よ…よろしくお願いします」
「じゃあ、寮に案内するから、ついてきて」

 寮に向かって歩きながら、七海さんは、自分はここを数年前に卒業したOGで、住み込みで寮生の世話をする職員の一人なんだ、というような説明をした。

 学校から渡り廊下を渡って、寮に入った。

「学校内もそうだけど、ここも、もともと男子はいないから、女子とか男子とか分けていない。トイレも…」

 七海さんは手でトイレを示した。
 “女子トイレ”とか書いていなくて、単に“トイレ”と書いてあった。
 そう言えば、学校内もそうだったかもしれない。

「…あなたが来ることは伝わってるから、どのトイレを使っても大丈夫。個室だから問題ない…」
「…そうですね…」

 僕と七海さんはさらに歩いた。
「ここはお風呂。まだ誰も入っていないから、見て」
「大きいおフロですね。」
「そうね。おフロも掃除中以外の時は自由に使っていいから。女子と一緒に入っても誰も怒らないわ。
何なら私と一緒に入ってみる?それとも宮田先生の方がいい?」
「ええ!!そ、それは・・。」
「立花さん。転校生君を誘惑しちゃだめよ。」
後ろを振り返ると女子生徒が立っていた。
「あの人は生徒会長の新藤真理さんよ。」
 というか、さっきから先生との濃厚な接触とか、あった上で、女子と風呂に入るなんて聞いたら、僕のモノは、もう限界に近い状態だ。

「新藤さん、上田君の部屋の候補は決まった?」

 七海さんと真理さんは僕の状況には構わず話をすすめた。

「はい、候補は、この三部屋です」
 
 真理さんは、七海さんに何枚かの紙を渡した。
 七海さんはそれに目を通した後、僕に向かって言った。

「上田君、この寮では、ある程度、相性が合う部屋に入ってもらうために、新入生に部屋を回ってもらう制度があるの。それで、候補はこの三部屋」
「上田君に興味を持って、是非、っていう部屋は、結構あったの。実際の空きベッドなど考えて、この候補なのよ」

 さらに、女子と同じ部屋に住むなんて!!

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