復讐セッ○ス〜いじめっ子女子を堕とせ! 53
一時的発狂が収まったお陰で逆に薫の脳内は冷静さを取り戻し、朝食を済ませる頃には体調も戻っていた。
復讐が滑り出しトントン拍子で調子に乗り過ぎた所、ローザという不確定要素が加わった現状、更によくよく思い出して見れば椎葉明菜はまだ洗脳が済んでいない。
そんな状態の彼女に薫と性奴隷共の関係は完全にバレてしまった。
薫が肝を冷やしながら念のため奴隷達にメールで確認を取った限りでは、明菜が沙織に何か密告した気配はないらしい。
春日野沙織の取り巻きの中でも椎葉明菜は、女子同士おふざけのボディタッチはおろか、下のガールズトークさえロクに出来ない潔癖症。
彼女自身もバレーの練習と称した冗談みたいなセクハラ遊びに関わってしまった以上、堂々と報告する訳にも行かないのだろう、いい牽制球にはなった筈だ。
その頃の明菜。沙織の取り巻きとあって登校時間がいつもより早い。沙織と共に「バレーボール大会」の設営らしい…
しかし、頭の中は俺と過ごした事を思い返しているようだ。俺との時間が忘れられないのか…
ただ、彼女(明菜)は気付いていない。この後、俺の奴隷に自らなり沙織と共に墜ちようとは…知る由もない。
「バレーボール大会」の朝。バレーボールが俺を良い方向へと導く…
グループの中でも椎葉明菜は若松摩耶に次いでのインドア派。
勿論あちらはヲタクという事ではなく、グループのブレインたる立ち位置。
不摂生の偶然が重なって長身グラマラスな摩耶とは反対に、明菜はやや細身で均整の取れた体格と控え目な凹凸。
本人も沙織と並んで歩くのは辛い、摩耶には時折殺意を覚える、と微乳仲間の歩美に溢した事もあるらしい。
摂生ある生活と何事も飲み込みが早い為、スポーツも比較的優秀な部類だが弱きを助け強きを挫く姿勢が災い。
沙織とは別チーム、クラス内の頭脳派チームを率いる事を強いられてしまったそうだ。
学年ごとリーグ戦、明菜自身は勝利数を稼げなくとも常に相手の消耗を誘い沙織チームのアシストに回るだろう。
男子ならチャンスがあれば事故に見せ掛けた金的ぐらいは狙う、明菜はそういうタイプだ。
潔癖症に加えて勧善懲悪が聞いて呆れる、という気もするが椎葉明菜の大和撫子たる立ち振る舞いは女子に対してだけである。
明菜も本来はちょっと百合ッ気がありそうな程度の和風美少女だった。
というのが彼女の一つ上の先輩…厳密には明菜が中学の頃に高校という意味での一つ上の先輩(そうでなければ教師としてあり得ない)、現在奴隷となっている陽子から聞いた話だ。
今現在、薫の軍門に下った奴隷達や女子生徒だけでなく、この学園の人間は多かれ少なかれ春日野沙織という独裁者に歪めらている。
葵だって周囲の目を気にする事もなく薫に接していたかも知れない。
ご多分にもれずこの学園の風潮だと、どの学年・クラスでも少ない男子を一つか二つの六人チームにまとめ、端数は控えに使うか他クラス男子混成だ。
薫に至っては端数のまた端数でクラス混成十一人キッカリ、適当に入れ替わりながらノンビリやれる。
「男臭いよ薫ぅ〜?せめて真田さん辺り呼べなかったのかよ〜?」
「だったらお前一人で五体投地でも焼き土下座でもして女子チームに入れて貰えよ。」
黙れアキラうるさい、本名フルネームは忘れたがアキラ、苗字か名前にアキラと読める所があるらしく取り敢えずアキラと呼ばれている。
バカでスケベで小心者の残念なイケメン、薫とは中学の同級生で顔見知り程度の仲だ。
基本的に他の男子と同じく逃げるか裏切るか我関せずとするタイプだが、真っ正面でなければ要領がいい。
パシリやリンチ前提の呼び出し電話が掛かった時は電話をひったくり、薫に絡んでいる不良やホモの演技で誤魔化す程度には親切だ。