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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 95

「どっちにしろ、このままじゃ不味いな・・・俺達の仲間も50人足らずだし、手を打たないと鎮圧されるのは時間の問題だぜ」
勇牙に言われるまでもなく、全員それは分かっているのだが、打つ手がこれと言って無いのだ。
全員が黙り込んでしまった時、巧馬が部屋に駆け込んできたのだ。
「勇さんっ!、生徒会の奴ら!・・・ここを嗅ぎ付けたぜ!」
「おうっ!、相手はどんぐらいだ!」
巧馬の言葉にすぐ反応する勇牙。
「仁科藍と白石兄妹、その後ろにフード被ったヤツが2人ほどいる・・・それと倭文アディア、ジョージ・モリ、円金震汰の生徒会非道三羽烏揃い踏み・・・ヤツら死体も操ってきてるぜ!」
「豪勢だな・・・俺達を大分過大評価してくれてるみたいだ」
甲良はそう言って周囲を見る。この部屋にいるのが、ほぼ革命派の主力メンバー・・・北川才英はともかく、桐生悠里、久遠眞澄・・・そして元生徒会の間野甲良、花藤冬真、遊佐健児、孔雀斬悟、新田善・・・革命派の御堂勇牙、黒鉄巌、市川定春、倉崎巧馬・・・
とりあえず戦うには足りる人数だ。

才英達はこのメンバーだけで表に出る。
表に出て藍達と対峙したのだ。
「ふふふっ・・・喜びなさい!・・・私自ら雑魚退治に来てあげたわよ!」
「あーあ・・・俺達もミジンコに雑魚呼ばわりされるとは・・・世も末だぜ!」
藍の言葉に返したのは元風紀委員、常に先頭切って突撃する『猛将』と呼ばれた遊佐健児である。
健児の拳は音速を超え、衝撃波を発生させる能力を持つ。
通称『マッハ・パンチ』と捻りも何も無い名前だが、生徒会に逆らう物を震え上がらせたシロモノである。
健児は今にも飛び掛りそうな勢いであった。
「ミジンコって・・・きぃーっ!、失礼ねっ!!・・・アンタなんかギッタギタにのされちゃえばいいのよ!!」
藍がヒステリー気味に叫ぶと、白石兄妹がフードを被った2人のフードを取る。
「おっ!、おいっ!・・・」
「最悪っすね・・・」
フードの2人は・・・今泉碧と茜だったのだ。

今泉碧と茜は胸と性器を露出させたボンテージスーツを着ていた。
そして乳首と男性器、女性器にはピアス・・・肉棒はそそり立ち、秘裂は既に潤んでいる。
そして表情は・・・狂気の表情だった。
「碧!、茜!、やっておしまいっ!」
「たおしちゃえーっ!・・・犯しちゃえーっ!・・・」
藍の命令でゆっくりと動き出す碧と茜・・・才英達はかつての味方に戸惑っていた。
(何かいい方法・・・2人を元に戻せないかなぁ・・・!?・・・そうだっ!)才英は何かを閃き悠里に耳打ちをした。
「悠里、ワイヤー用意して!」
「いいけど、どうするの?」
悠里は懐から難なくワイヤーを取り出す。
そして才英は黒鉄巌と真澄を呼んだのだ。

その間、碧と茜は勇牙達に攻撃を仕掛けていた。
茜が銃撃、碧が斬撃・・・2人を傷つける事ができず勇牙達は逃げることしか出来ない。
「甲良さん!・・・やっちまっちゃいけないんですか!」
「駄目だ!・・・あいつらは敵じゃない!」
甲良とて倒した方が早いのは分かっていても、それは出来ない相談なのだ。
「ほほほっ!・・・馬鹿な奴ら!・・・2人とも容赦無くやっちゃいなさい!」
逃げ惑う勇牙達を見て藍は大笑いする。

「そろそろ、いいかね?・・・」
「はい、準備OKです」
身体を鋼鉄化した巌が銃弾を弾きながら才英に聞く。
そして才英が頷いたのを見ると、ワイヤーを振り回したのだ。

「うわわわわわわわわわわーーーーーーっっっ!!!・・・」
ワイヤーの先にくっ付いているのは才英である。
自分で言い出した事だが、振り回され半分泣いている。
「いくぞっ!!」
「うぎゃぁぁっっーっ!!・・・わぎゃぎゃぎゃぎゃぁーーーー!!!」
巌の手からワイヤーが放され、泣きながら才英が飛んでいく。

狙いは茜・・・茜も銃撃して才英を撃墜しようとするが、足首以外液状化した才英の身体を銃弾はすり抜けていく。
バチンッ!・・・そんな音がして才英が茜に激突する。
その瞬間、よろめいた茜が碧と折り重なるように倒れたのだ。
「今だっ!・・・」
「えいっ!・・・」
ワイヤーの先を握っているのは真澄・・・真澄の電撃はワイヤーを伝わり、液状化した才英を媒介して碧と茜に電撃を加えたのだ。

バリバリバリー・・・

電撃を食らい動かなくなる碧と茜・・・巌は電撃の放出が終わるとワイヤーを引き戻す。
暫くして両軍がその様子を見守る中、碧と茜がむっくりと起き上がる。
「あれっ!・・・私達・・・」
「お姉ちゃん?・・・なんなのこれっ?!」
電撃のショックで元に戻った2人・・・
「うそっ!・・・何なの!、こんなのありえない!!」
「電気ショックとは考えたな・・・」
喚く藍と情けなく引きずられる才英を見ながら、甲良は感嘆の声を上げたのであった。

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