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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 7

同刻、北川 才英(さいえい)はとぼとぼと歩いていた。この学校の非常識さを呪っているのだ。
彼はもっと普通の学園生活を望んでいたのだ。普通に遊び、普通に勉強し、普通の恋をしたかった。だがこの学校は彼の望みを見事に打ち砕いた。
「さっきも、刀を持ったふたなり女に犯されかけるし…くそぅ!俺の学園生活を返せ!」とは言うものの、彼も超能力を持っているのだから仕方がない。そうでなければ、碧の魔の手から逃れられるわけはない。彼の能力とは自分の体を液体化出来ることだ。その能力を使い碧の斬撃をかわし、捕まったときもそのバカ力から逃れられたのだ。

だから彼は、学校よりも前に自分の能力を恨んだ。
「ううッ…冷えてきたな…」体育の後、よく汗を拭かなかったのが原因だろう。急に尿意を催した。そしてトイレに向かう。その先にどんな事が繰り広げられているのかも知らずに…

彼の立ち寄った所は普段めったに生徒の使わないトイレ。何気なく女子トイレを通り過ぎ、男子トイレに向かう途中にとんでもない物を見てしまったのだ。
全裸で縛られ、猿轡をされた美少女・・・気を失った少女は、後背座位の形で巨根で秘部を貫かれていた。少女の豊かな胸が大きく揺れているのと、結合部が目に飛び込んできたのだ。
「なっ!!・・・」
才英はその相手を見て驚く。犯しているのはフタナリ姉妹の姉、碧・・・そして犯されていたのはA組の鈴木さんだった。
この学園に入ってから才英にとっていい事と言えば、隣のクラスに自分好みの美少女がいたことである。
この周囲から『マコちゃん』と呼ばれるボーイッシュで元気な少女に(才英は誠一が男女入れ替わる身体とは知らない)才英は片思いしていた。
体育は男女分かれるため2クラス合同になる。B組の才英にとって、その時一緒になるA組の鈴木さんがいることがなによりの楽しみであった。
その鈴木さんが目の前で犯されている事に才英はただ呆然とするしかなかったのだ。

たたたた助けなきゃ、でも恐いどうしよう、けど逃げるに逃げられない…というカケラほどの正義感が命取りとなった。早い話が逃げ遅れた…。耳もとに熱い吐息、そしてシャキン、と金属の噛み合う音。カンプピストルの冷たい筒先がグリッと脇腹に食い込む…。何処に潜んでいたのか、妹の茜の方に背後を取られていた。

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