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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 28

「今泉碧、茜。鈴木誠一。御堂勇牙の捕縛はもう…」「知ってるよ。この甲良様を呼ぶ位なんだ。そんな下らんことじゃないんだろ?」
すると、主姫の横に立つ女生徒が口を開いた。
「御堂勇牙に関しては『口頭注意』を決定しました・・・鈴木誠一に関しては捕縛完了、主姫様が自ら『矯正』なさるそうです・・・」
そう言った彼女は2年生ながら『総務委員長』を勤める円城寺朔美(エンジョウジ サクミ)、主姫の片腕である。
ロイヤルガードと呼ばれる生徒会本体が主姫の親衛隊なら、風紀委員は実戦部隊、そして総務委員は諜報部隊なのだ。
そう、ここにいる3人がこの学園の秩序を守るトップ3なのだ。

「公主様っ!・・・今泉姉妹、包囲を突破しましたっ!」
そこに男子生徒が駆け込んできて報告する。
「しゃーねーなぁ・・・会長、風紀委員全員に『第一級戦闘配備』命令出してくれ・・・んで俺様が指揮するわ」

「…ええっ!ええっ!なんだよ!どうなってんだよ」「うるさい!少し黙って!」
「うーん…これはマズいわね」
才英、茜、悠里トリオは現在交戦中であった。といっても主戦力なのはもちろん茜で、才英はうろうろしてるだけだし、悠里は「マズいでわね」とか言いながらやたら落ち着いていた。
「風紀委員、新田善!行きます!」すぅーっ…
息を大きく吸い、「はあーっ!」
毒霧を吐き出した「これ、ガスマスク…」
「あ、サンキュ」「感謝します!先輩!」
悠里がコートの中から出したガスマスクを装着する三人。
「おっ!なかなかやるようですね!流石は校内一の闇商人!ではこれはどうですかね!?皆さん、今から火器厳禁でお願いします!」
つぎに善が吐いたのは可燃性のある霧だった。
茜は銃器をメインに使っている。相手の攻撃手段を減らす作戦だった。
「くぅっ!・・・」
呻きながらも悠里から手渡されたボウガンを乱射する茜・・・これなら燃えようがない。
しかし、劣勢は明らかであった。
「先輩・・・ここから離れてください・・・裏山に立て篭もります・・・多分姉さまもそこに行くだろうし・・・」
「・・・でもさぁ・・・」
何も出来ないが心配そうに呟く才英に茜は言い返した。
「足手纏いですっ!」
「分かったわ・・・才英を連れて落ちるわ・・・」
悠里の方が状況を理解し、才英の手を無理矢理掴むと茜と逆方向に駆け出したのだ。


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