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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 199

主姫の言葉にみことが頭を掻いた
「うんうん、流石はこの学園の生徒会長あったまい〜ねぇ、人間にしとくのがもったいないね」
そう言うとビシッと主姫を指差した
「御名答、たしかに『ただ五本集まった』だけじゃ怖くはないね。本当に怖いのは『五神剣』の融合だ」
「融合?」
「そ、あ、こっからは二人だけの秘密ね」
そう言いみことは可愛いポーズを取る
…あまり可愛いくはないが
「『五神剣』は本来は一本の『矛』だった」
「『矛』…ですの?」
主姫の周りを歩きながらみことが続ける
「そう『矛』、名前を『天之濡矛』といった」
「!!」
「さっすが〜気づいたみたいな、そう世界を創った矛だよん」
みことが軽く言う
「無限のエネルギー、無限の力を持った矛『天之濡矛』、だがそれ故に『万能性』を失った矛」
「『万能性』を失った?」
「そ、無限のエネルギーを持っているからこそなんだけど〜…まぁ簡単に説明すると『世界』を『創る』か『壊す』か、この2つしか出来ないんだよね」
主姫は腕を組んだまま暫く思索していたが、みことを厳しい目で見ると言葉を発した。
「疑問点が幾つかありますわ……まず、その事実と剣の融合方法を知る人物がいるのかどうか……それから、何故神剣が人間界にあるのかと言う事……」
「まあ、神剣の秘密は神々でも知る者は少ないんだけど、念の為ね……それと、そもそも神剣は神々が人間の為に作ったものだから、人間界にあって当然な訳。今回は余りもバランスを崩し兼ねない事態だからね」
みことの言葉を頭の中で反芻させながら、主姫は歩き出した。
「どのみち、彼らとやりあわない限りどうもできませんわね……」
そう言うと、皆の集まる会議室へと向かったのであった。


会議室に主姫が入って来たのを見て理人が立ち上がった。
「よしっ!……」
「行きますかね……」
お気楽な調子を変えずやなくが立ち上がる。
「ふむ、そうだな……」
何時もながらの仏頂面の刀機が真奈美の手を取り用意を始める。
「そうですわね……このふざけた茶番劇を終わりにしましょうか……」
上品な笑みを湛えた主姫が周囲を促す。

「そーだね……行こうか、僕達の輝かしい未来の為に」
そんな才英の言葉に全員が頷き、それぞれの思いを胸に立ち上がり部屋を出たのだった。


……取り敢えず、第一部はここでおしまい。この後どうなったかは第二部で語られるかもと言う事で……
「面白そうだな。俺も参加しちまおうか。」
“最強格”はそう言ってニヤリと笑った。

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