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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 198

ようやく赤みを帯びてきたといってもまだまだ青い顔の才英が
「いつもの事だけどさ、大丈夫?とか、生きてるか?とか、やさしいことばをかけてくれる人はいないの?」
とうなだれながら訴える。
「大丈夫!その位じゃ死なないって信じてるから!」
やなくの一言に皆一斉にうんうんと頷く。
更にうなだれる才英だが、「才英」
と呼ぶ声に顔を上げると悠里と真澄が立っている。ああ、やっぱり持つべき者はなどと思った才英だが考えが浅かった。
「邪魔されないよう、君の部屋で尋問の続き始めようか」
更に顔が青くなる才英だった。
「北川くん…生徒会長代理、ご苦労様。ゆっくり休んで下さい。」
満面の笑みを浮かべる公主。
「…コレがゆっくり休ませて貰える状況に見えますか?」
…ほんの一瞬、憐れみを感じてしまった公主だが、普段通りの毅然とした表情でやなくに向き直る。
「…さて…余興はここまでです…」



…それから数時間後…
嵐の前の静けさというやつだろうか…学園内は、生徒会の主要な面々を残しているにも関わらず、静まり返っている…
武器の手入れをする者…気を静め瞑想する者…組み手をし、汗を流す者…ひたすら鍛錬に励む者…
それぞれが思い思いの時間を過ごしている…


例外を言うなら今泉姉妹達と才英組であった。今泉姉妹は英桃に体育倉庫に引きずられて行き精根つき果てるまで抜かれ、一方の才英は拷問から解放されたと思いきや悠里と真澄によって今泉姉妹と同じ運命を辿ったのは言うまでもない。
「頑張ってるねぇ、うんうん青春青春」
屋上のフェンスに肘をかけ頷く
「んで?なにさ」
みことが振り返ると主姫が立っていた
「一つ、質問に答えていただこうかと思いまして」
「なにさ改まっちゃって」
みことがたじろぐ
「五神剣とはなんですの?」
「なにって…すごい力を持った剣としか」
みことが答えると主姫が少し肩を落とした
「聞き方が間違ってましたわね…あなたは五神剣を『一人が持つ』のを恐れていましたわね。何故恐れるんですの?私の見立てが正しければ例え神剣が五本集まっても貴方のほうが強いですわよ?」

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