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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 189

主姫はモデルのような長身であり、女性としては完璧すぎるスタイルだが、股間には女性に有り得ない凶悪無比な男根が生えている。
男の刀機は流石に体格がいいだけあって立派な逸物であるが、主姫のそれも負けてはいない。
主姫は真奈美の視線に気づき、意外にも柔らかな笑みを浮かべた。
「あらっ?!・・・興味あるなら、味わってみる?」
「主姫、止めてくれ」
真っ赤になった真奈美の代わりに、真奈美をギュッと抱きしめた刀機が答えた。
「あらあら・・・惚れちゃったの?」
「・・・からかわんでくれ」

「刀機って・・・昔から、己の懐に飛び込んできた小動物を放っておけなかったものね・・・愛想は悪くなっても、そんな所は変わらないわね・・・」
主姫は懐かしむように微笑む。
「お前だって・・・本質的な所は、あの時の小さな姫と変わりあるまい・・・」
暫し2人は過去に想いを馳せていたが、表情を引き締め立ち上がった。
「どうやら過去を懐かしんでばかりはいられんらしい・・・」
「そうね・・・わたくし達が過去になる訳にはいかないからね・・・」
2人の睨む洞窟の奥から、なにやら怪しげな音が聞こえてきたのだ。

物音の先は次々と淡く明るくなっていく…
「気配が…増えていく?」刀機は顔を強ばらせ、気配のする先に、視線を凝らす…
「みことはこういった遊びが本当に好きね…」
「ふん…凝った演出だな…デザイン的には源平の侍といったところか…」
「で…どちらがやるの?刀機…あなた?それともわたくしが?」
「この数だ…一気に蹴散らすぞ…主姫…」気配はすでに数十にもなっていた…
「真奈美…おまえは下がっていろ…」
「大丈夫ですっ!!」
真奈美が腕を振るうと、真空波が鎧武者を両断する。
鈴木一族は『身体強化』『電撃』『鎌鼬』の能力をどれかは持つので(誠一は電撃と身体強化)真奈美は鎌鼬が主能力のようだ。
その力は流石に宗家の娘らしく、かなり高位と言えた。
「やりますわね・・・では、その能力・・・お借り致しますわ」
主姫の深い闇のような瞳が鈍い光を発し、無数の鎌鼬が鎧武者に襲い掛かる。
大半の鎧武者は鎌鼬に切り刻まれ、残りは刀機に両断される。
「小細工だが・・・体力を奪う目的とすれば効果的だな・・・」

蒸し暑い洞窟に、刀機がうんざりと呟く。
只でさえ蒸し暑さで体力が消耗するのに、罠や敵、それに警戒で神経をすり減らしているのだ。
少し苛立った刀機を不安そうに真奈美が見上げる。
刀機もこの小さな少女を不安にさせた事に気づき、真奈美の頭をくしゃくしゃと撫で回しながら抱き締めてやる。
(そうだな・・・俺が苛立てば、真奈美を不安にさせるんだな・・・)真奈美に優しくする刀機を、主姫は面白そうに見つめていたのだ。

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