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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 139

「じゃ、じゃあ!テメェがその力で何とかすりゃあ良いじゃねぇか!!」
刹那が声を荒げる。光一は悲しそうな顔をすると、
「確かにその通りです。でも、僕は人間です。一人の人間が<神>の力を持っていてもその責任に耐え切れずに行使することは出来ない。」
と言った。
「なるほど、しかし沢井教授は・・・」
誠一が言うと、
「奴はその力を目の当たりにして我を失い、そして堕ちていった・・・。その結果生まれたのが、人工の能力者であるアドルフ達でありファントムなのです。」
と語った。
「僕は陸との付き合いも、もう長いが、君のことは聞いたことがなかったよ…僕と陸はアドルフの狙いは霊剣クサナギと姫ちゃんだと思っていたんだけどね」理人は問う「霊剣って、いったい?」「それは近いうちに刀ちゃん本人から説明があるよ…とくに理ちゃんと誠ちゃんにはね…まあ僕から話すべきではないかなあ…」「姫ちゃんを狙ってるってのは、彼女の家が姫ちゃんの能力を奪い性奴隷に戻したがってるってことなんだけどね…あ、ごめんよ…続けておくれよ」
「僕は生徒会長の事はよく分からないけれど、クサナギは絶対に取り戻しに来ると思います。」
光一が続ける。
「奴は刀機君とアドルフを殺してまで霊剣を取り戻そうとしましたから。」
「それはどういう事だい?」
とやなく。
「彼の暴走は奴に仕組まれていたんです。暴走で二人が死ねば再び霊刀を取り出して使う事が出来ますからね。二人共<神>では無い。だから奴にとってはただの出来損ないなんです。でも、刀機君とカナンさん、それにアドルフにとって奴は・・・。」
唇を噛む光一。
「だったら彼らに本当の事を言わなきゃ!」
と才英。
「いや、それはやめた方が良いね・・・」
とやなくが答えると、才英は声を荒げて、
「どうして!?」
と叫ぶ。それに対しやなくが、
「彼ら、特に刀ちゃんは精神が不安定なんだ。ある意味では沢井教授の存在が支えていると言っても良い。残念ながらとてもじゃないけど・・・」
と静かに答えた。
「だから、この事は刀機君やカナンさんには内密にお願いします。あと、僕がこの学園に居ることも・・・」
と光一が頭を下げる。
「はぁ?どういう事だ?」
理人が首を傾げていると、
「彼らは僕が能力者であることを知らないんです。その僕がこの学園に居るとなると・・・。」
と光一が答える。
「マズいね・・・刀ちゃんの事だから間違いなく沢井教授の存在に気付いてしまう。」
とやなくが相槌を打つ。
「なるほど。で、きみは具体的に何をしてほしいんだ?」
と誠一が尋ねと、光一は、
「刀機君やカナンさんとアドルフをキズつけずに・・・」
と一度言葉を切ると、
「奴を殺して欲しい」
と静かに、しかし力強く答えた。

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