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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 14

「大丈夫よ・・・マコちゃん良い子だから・・・それにアタシの頼み断らないし」
そんな事を言いながら2人は移動を開始する。道中、才英は気になったもう一つの事を聞いてみる。
「電力が無くなるって・・・男になったらどうなるの?」
「マコちゃんの場合は『充電』という必殺技があるけど、アタシにはそんなの無いわ・・・本当に電撃できなくなるだけ・・・」
夜栄はあっさりと言い放つ。
「それじゃあ・・・男の時は大変だね・・・」
「まあ、その代わり・・・身体能力が飛躍的に上昇するから・・・どっちもどっちね・・・」
話を聞きながら才英は違和感を感じるが、肝心の誠一が男である事に気付いていない。
無論、夜栄は才英と誠一の関係を知るわけがないので指摘も出来ないのだが・・・

「まぁ、私の電力が尽きるなんてほとんど無いけどね。小学三年以来なったこと無いわ」夜栄が最大放電しても、9時間は持つし、第一そんなことをしたら夜栄の周りの物が全て溶けて無くなってしまう。
そんな会話をしているうちに、才英と夜栄は誠一集団を発見した。
「あれっ!・・・夜栄どうしたんだ?」
才英にとっては宿敵(と本人は誤解している)要が声を掛ける。
「・・・実はね・・・」
夜栄から話を聞いた面々の中で女の子2人が不快感を表した。
「ウチとしては反対やわ・・・助けても恩に着る相手やないやん!」
奈々子が若干怒り気味の大阪弁で話す。特に彼女とすれば自分の恋人を犯されて気分が良い訳ではない。
「そうね・・・犯されて懲りるタマでもないもんね」
絵里子にしても親友の誠一が毎回追い掛け回されるのが腹立たしいのだ。
「どうする?・・・俺はどっちでもいいぜ・・・」
誠一に話し掛ける要。誠一は夜栄を見ながら言った。
「聞いた以上、ほおって置けないよ・・・

「よしっ!決まりだな!」
要が少し嬉しそうに言う。
奈々子、絵里子から不満の声が聞こえてくるが、それは放っておく。
「それじゃあ、二組に分かれる必要があるわね。茜組と緑組に」
夜栄がそう言うと「はい!はい!俺は鈴木さんと同じ組が良いです!」才英が猛烈にアピールをする。
「何で?」
要が当然の質問をすると
「あぁ、文句あるかぁ!?」
チンピラのような対応をする。
余談だが、この時点で才英の恋心に気づいたのは、絵里子、夜栄だけだった。
これは誠一、要、奈々子が鈍感というわけではなく、誠一を男と見ているか、女を見ているかだ。

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