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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 125

・・・そして、その少年のイメージが消えると・・・横にやなくがいるのと・・・正面に誠一・・・それだけしか存在しない空間になった。
「やあ、可愛い誠ちゃんおまた〜・・・」
「・・・ずいぶん、吹っ切れたんだねぇ、やなく君」
誠一は相変わらず女の子の姿で、腰には刀を2本差していた。
「なぁ、誠一・・・俺にも戦わせろ!」
「ダメッ!」
刹那が誠一に詰め寄るが0.2秒で却下されてしまった。
「君が誰に惨殺されようが、鬼になって暴れようが知ったことじゃないけど・・・銀城先生を不幸にするなら、後腐れ無いように僕がきっちりと地獄の業火でサクッと揚げてあげるけど」
誠一が静かに抜いた刀は『鬼神刀闇烏』・・・誠一が抜くと刀から黒い焔に包まれる。
「おいおい、『煉獄』まで使えるのかよ・・・」
「そりゃ、鬼の力と僕らの一族の力は、源流は同じだからね・・・しかも僕だから(笑)」
にっこり笑いながら刹那に剣を突きつける誠一・・・顔は笑っているけど、目は笑っていない。可愛らしいから余計に怖い表情だった。

「でもな・・・俺が側にいると銀城を不幸にしてしまう・・・」
「まぁ、その通り・・・君には銀城先生を幸せにはできないだろうけど・・・銀城先生が幸せにしてくれるから、大丈夫さ」
唖然とする刹那に微笑む誠一。刹那は肩の力を抜き、ふーっと息を吐くと言葉を発したのだ。
「・・・分かった、銀城が治るまで側にいる」
「分かってくれて嬉しいよ・・・今、銀城先生を守る程度の力は回復してるから側にいてあげて・・・」
誠一が再び微笑むと、やなくが指を鳴らす。
すると刹那の姿がこの空間から消えてしまったのだ。

・・・刹那が消えた後、誠一が真剣な表情でやなくに聞く。
「さて、ここからが本題・・・主姫と君の身体の秘密と、刀機との関係・・・そして、今回の騒動・・・知ってることを話して・・・」
「ええーっ!・・・その話をすると、アホキャラ維持できな〜い!!」

そう言いながらも、やなくはトレードマークの目深に被った帽子を取って長い髪を掻き上げた。
出てきたのは普段隠されていた中性的な美顔であった。
「何時から、知ってたの?」
「うーん、主姫に支配されてた時、抱かれた感覚と同じ感じが君からしたから・・・所謂『女の勘』ってやつかな」
苦笑する誠一にやなくも肩を竦めながら、制服の上着を脱ぎ始めた。
胸にはサラシ・・・それも躊躇無く取ると胸には柔らかな膨らみ・・・女性の乳房であった。
「下も見るかい?・・・姫ちゃんと同じ身体になってるよ・・・僕たちは同じように作られたからさ、性玩具としてね・・・」

「君がそういう身体だと言うのは気付いていたけど・・・じゃあ、君たちも、例のプロジェクトで?」「それはちぃっと違うんだよねぇ・・・」
「『パラレルワールド』って知ってるかい?」
パラレルワールド、それはもしもの世界、無限の可能性の一つで出来上がる世界
「偶然『空間転移』を手に入れた姫ちゃん、それが僕『やなく』なんだ」
そう言うと帽子をかぶった
「まぁ実力とかはかなり差をつけられちゃってるけど…」
着替え直したやなくが後ろを向いた
「主姫はそのことを?」
「誠一以外は知らないよ、僕が女って事もね」
パチッと指を鳴らし空間をもとに戻した
「助けてあげてよ、姫ちゃんをそれが出来るのは『別世界』の僕じゃない、『この世界』に生きてる君達なんだ」

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