PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 109
 111
の最後へ

香港国際学園 111

「甘くみるなよ・・・!俺は世界最強の傭兵、ゴルドーだ!」
茜が撃った銃弾をかわし、碧に襲いかかる。
斬られた義手からは剣が出てくる。
ギィン!!
瞬時に碧の胴田貫を叩き折り、茜の腕を掠らせるように斬りつけ、モーゼルを落とさせる。
しかし、茜は持っていたAKMをゴルドーに向かって撃つ。
ゴルドーはその素早い動作に一瞬遅れ、防御に徹した。
「無駄だ。俺にそんな攻撃は効かん!」
ゴルドーが腕に力を入れるとめり込んでいた弾丸が床に散らばる。
「だが、3対1はキツいな。ここはいったん退くとするか。」
「あ、ごめんなさい。一つだけ良いですか?」
元斎は"びしっ!"と掌を上げる。
「何だ?」
「刹那さんを殺さないでくれると嬉しいです。ちょっとした私怨があるので」
「嫌だと言ったら?」
「腐らせます」
腐らせる、という意味の分からない発言を聞いたゴルドーは何も言わずに、退散することにした。
「やりますね、元斎君。良かったら、銀城先生を呼んできてくれませんか?お姉さんの方はアバラが3本逝ってる。妹さんは内臓までは達してないが、傷が深いですね。このままでは、失血死してしまう。」
ゴルドーを一声で退散させる元斎に感心しつつ、幻柳は今泉姉妹を観る。
その後、2人は銀城の手によって治療され、幻柳と元斎は別々にいなくなった。

「・・・・てな訳で、誠一君はそうすれば命の保証はしてくれるってさ。」
騒動の後、保健室に来た才英(本物)は誠一達との合議の結果を刹那に報告していた。
「そりゃまた、珍しいな。あいつらは一族の邪魔になるのは何が何でも消しにくるのに・・・、まぁ、俺としては悪くない話だが・・・」
「その提案を受けろ!刹那!」
刹那の横では2人の治療を終え、再び酒に手を出している銀城が酒臭い息を刹那にはきかける。
「でも、俺って命狙われてるしなぁ。能力が封じろ、っつーのは死ねと同義だぜ。俺にとっちゃ。」
「では、私があなたのボディガード、引き受けましょうか?」
いつの間にか、幻柳が話に加わっていた。
「い、何時の間に・・・・」
才英はいきなり現れたのに、腰を抜かしかけている。
「そりゃ、あんたが守ってくれんのなら、こっちは安心だが、なぜだ?」
「なに、あなたがた、お2人を死別させるのは、忍びないですからね。」
銀城の指にはめてある、銀の指輪を見ながら話す。
銀城は顔を赤らめて指輪を隠す。
才英は話についてこれてない。
「でも、幻柳さんて、強いんですか?」
才英が質問すると、刹那がかわりに答えた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す