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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 104

185cm近辺の長身で長髪を後ろで束ねる恭介は、容姿、能力共に優秀である。
会長を補佐する副会長として生徒から絶大な信頼と尊敬を集めていた。
制服姿の恭介が腰に差しているのは備前長船の銘刀・・・その佇まいと言い、堂々とした侍を感じさせる人物であった。
「君を仲間にしようと公主様は努力なさったようだが、無駄だったようだな・・・ならばあるじの邪魔になる者は私が切り捨てるのみ!」
ほとんど表情を変えず誠一に言う恭介・・・制服姿の誠一もかなり古い刀を肩に担いで言い返したのだ。
「理由なんて・・・聞く気もないし、知る気もない・・・僕は僕の敵を倒すのみだ・・・始めようか・・・」

「ふむ…話し合いの余地はなさそうだな…いいだろう」
話し合いをする気など欠片も無かった恭介はいったん目を瞑り、次に開いたときにはその眼は、透き通るような青色になっていた。
「我が蒼剋眼の力、身を持って知れい!」
スラリ、刀を抜き大上段にかまえる恭介。
誠一も同じく刀を抜き、脇構えを取る。
そしてその刀には電気が宿されていた。
敵の能力はまだ把握してないが、電撃がある分、ただの斬撃よりは間合いに利がある。しばらく受けに回って、相手の力を判断しよう。
そう誠一が思ったときだった。
「きえぇぇい!」刀の間合いからはだいぶ遠い位置より、恭介が突進してくる。大上段のままで。
「体当たりして斬るつもりか?」
その読みはあっけなく外れた。
恭介が打ったのは大上段からのただの面だった。
ぎぃん!!
斬撃を受け止め誠一は叫んだ。
「はっ!これが五虎将軍、最強の男か!」
鍔迫り合いになった刀ごしに電撃を食らわせようとした瞬間、誠一の腕に鋭い痛みが走った。
「何だ?」
そこに目をやる。恭介が斬撃を浴びせてきていた。
もちろん目の前にも恭介はいる。
「ちいっ!」
誠一は一旦間合いを取った。
「なるほど。お前は霧江のような分身使いだったんだな?」
誠一が問う。
「残念だが違うな」
恭介は問いに答えた。
「俺の『蒼剋眼』は公主様のようなものと同じようなもんでな。公主様の場合は、まあいろいろ使い方はあるが、一番よく使うのが、相手の脳内に直接恐怖を叩き込んで、戦意を喪失させる。
そして俺の場合は相手の脳内に偽の情報を流し込むのさ。だから今、お前の腕を斬ったのは、お前の頭の中だけいる、本物の俺だ。
そしてお前の中の俺は、五感にも影響する」

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