更紗百人斬り! 21
私を巡る戦い、ってのもドキドキして良いかも。ふふっ、身体疼いてきちゃった……
そして、コートの中央で戦いを告げるように、ゆっくりとボールがトスされた。
*
「くそぉっ!」
試合終了のブザーが鳴り響き、汗だくになった甲武信君は怒りとボールをコートに叩きつけた。
甲武信君はチーム総得点の半分近い得点を稼いだものの、惜しくも及ばず、チームは敗れた。
手に汗握る攻防で、私も真剣に応援しちゃった。
私もバスケ部に助っ人で呼ばれる事があるから、余計に。
「負けちゃったね……」
「うん……」
選手達が整列し、挨拶が終わった後も、拳を握り締めて立ち竦んだままの甲武信君。
その姿を見ていると、少し胸がキュッと締め付けられる気がした。
*
二時間後、バスケ部の部室。
「甲武信、おつかれー」
「はい! 先輩、お疲れさまでした」
部室の外で、部員達の声に聞き耳を立てる私。
試合後の片付けなんかも終わり、これで残っている生徒は甲武信君で最後のはず。
私はキョロキョロと周りを見回し、人気がない事を確認する。
そして呼吸を落ち着かせ、部室のドアを開いた。
「甲武信君? 更紗だけど、いいかな?」
部室に入ると、やはり甲武信君一人のようだった。
甲武信君はベンチに腰掛け項垂れていたみたいだけど、私に気付いたのか顔を上げた。
「あぁ、更紗。ごめんな、せっかく応援に来てくれたのに……負けちまった」
苦笑いを浮かべて私を見つめる甲武信君。
頭から水でも覆ったのか、髪の毛から顔までびしょ濡れだった。
何て言うか……水も滴るいい男?
「うぅん、カッコよかったよ。甲武信君、すごく頑張ってたし」
甲武信君の横に腰掛け、彼の横顔を見つめる。だってそれは本当だから……
「更紗……んっ……」
甲武信君の台詞を、唇を重ねて止める。もう言葉なんかいらない。
甲武信君の唇を舌でなぞるように撫で回す。滑らせるように重ね合わせる。
唾液の混ざり合う音、徐々に荒くなる互いの吐息が、私達の淫心を無性に掻き立てる。
「んっ……はっ……ふぅ」
甲武信君の舌が、捩じ込むように私の口内を蹂躙し始める。
私もそれに呼応するように、自分の舌を絡めていく。
戦いの合図ってやつ……かな?
「んんっ……あふっ」
と、甲武信君の手が伸び、私のおっぱいを掴む。私は、むず痒い快感に身を竦めた。
幾度も私を抱いた甲武信君は、私の性感帯をかなり熟知してきていた。
私のおっぱいをこねくり回すよう愛撫し、揉み上げられる度に私の身体を快感が支配していく。
こう弱点を責められると、私は早くも堪らなくなってきてしまう。
「あぁんっ! はぁっ」
唇が解放されたかと思うと首筋を吸い上げられ、私は思わず悦声を漏らした。
おっぱいへの愛撫にも熱がこもり、敏感な突起が自己主張をし始めたのが分かる。
「あくっ……ふあぁっ……あんっ!」
まずい、私かなり感じちゃってる……