PiPi's World 投稿小説

後輩
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 0
 2
の最後へ

後輩 2

天音は、決して女の子に性的な意味での興味がないわけではない。
まして同性愛者ではさらさらない。
寧ろ、美人でほどほどに胸も大きい沙織をはじめきれいな娘の揃った手芸部の皆のことが大好きだった。

だが彼は、同世代の少年と比べるなら明らかに性欲は弱かった。
最も本人はそのことに気づいてはいないのだが。
だがそれこそが逆に彼の魅力を高めてもいた。
そのことも本人は気づいてはいないのだが。
天音はこの年の男の子としては小柄で華奢だ。
それに体格相応の半分皮の剥けた逸物も自慢できるレベルじゃない。
天音の性欲の弱さは、自分が男として自信が持てない・・・そんな精神的な所からきていたのだ。

入学して数ヶ月が経つと、天音は手芸部の女の子供完全に打ち解けていた。
相変わらず沙織とは微妙な距離感であったが、それでも手芸部で一番打ち解けた相手になっていた。
そんな夏休みを前にしたある日・・・
「天ちゃん、クラブ行こっ!」
授業が終わり声をかけて来たのは、同じクラスの女の子、西口亜美。
手芸部には似合わないポニーテールの元気な女の子だ。
運動が得意で、きびきびした少女だが、出る所は抜群に出て、引っ込む所は引っ込んでいる。
意外と手先が器用で女の子らしい一面もあった。
天音と亜美だけが新入部員で、後は3年生3人、2年生4人だけの小さなクラブに2人は向かった。


「あ〜ん!ちょっと天ちゃん、手伝ってえ!」
部室で制作中の作品を手に、亜美が天音を呼んだ。
「こんなん一人じゃできない〜!」
天音は苦笑いし、亜美の隣へ足を向ける。
「どこ?」
「ここよここ!」
亜美が指し示す場所は複雑にこんがらがっていて、かなりな難物のように見えた。
「どうやったらこうなるの……?」
疑問を口に出しながらも、天音は椅子を持ってきて亜美の隣に陣取る。
亜美は照れ笑いをしながら、作品を広げた。
作品はかなりの大物で、二人の腰を覆い隠してしまう。
−黙々と、二人は作業した。

「……?」
最初は、気のせいだと思った。
亜美の手が、腰の辺りにさわさわと触れてくる。
気にせず作業していたが、亜美の手は大胆にもプライベートゾーンに踏み込んできた。
ジィッ……
制服のジッパーが下ろされるかすかな音がするに至って、天音はようやく抗議の目で亜美を見る。
目で見るだけで声を出さないのは、大事にしたくないという気配りの賜物だ。
「ばれないわよ、大丈夫☆」
そう囁くと、亜美は天音自身を掌で優しく包み込んだ。

「亜美ちゃん!・・・」
小声だけど、抗議の篭った声で天音は亜美に言った。
「だってぇ・・・このままじゃ天ちゃん、先輩達に取られちゃうもんっ!・・・」
普段からは想像できないような、性に積極的な亜美・・・明るく快活な笑顔に、艶が混じって、なんとも言えない女らしさを醸し出されていた。
恋心がこの少女に大胆な行動を取らせたのか?・・・亜美はさらに大胆な行動に出る。
天音の手を自分のスカートの中に導いたのだ。
ゆっくりと導かれた天音の手に暖かい感触・・・これは下着じゃない!、生の肌の感触・・・しかも、女の子の大事な所に直接だ。
淡い毛の感触が天音の手をくすぐり、天音は驚いて手を引っ込めようとするが、亜美は笑いながら手を離すまいとする。
「だーめ・・・ひっこめちゃ・・・」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す