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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 125

「エッチの時はエロくて激しいけど…かなりの甘えん坊だしね…最近は恥ずかしがらずに素直にするようになってきたけど、ズッとおっぱいにスリスリしたい甘えた坊やなのよ、悠様は…」
同じく優しい笑みで主人の事を話す静。
彼女の笑みは、強い女性と言うより恋する乙女のものだ。
「そうですわ…それが可愛いくって、仕方無くって…そんな時、わたくし達は、悠様に守られてるんだって実感するんですわ」
静に続けて話す玲緒奈の言葉に、琴は驚いて二人を見る。

逆なら理解できる…弱い悠を静達が保護するならだ。
静は並以上の男よりも強い。
それが彼女が長らく奴隷にならなかった理由である。
彼女の前では、殆どの男が強さを否定されてしまう…そんな奴隷を男が持ちたがる訳は無い。
彼女の強さに憧れたのか、多美や木葉も自分なりに訓練して、それなりのレベルであるし玲緒奈も古武術の使い手で、珠美も武術経験がある。
と、言う訳で…実質的に悠より奴隷達の方が強い。
沙絵や真にすら、筋力とかは負けている節がある。

そんな奴隷が庇護しているような悠に『守られている』と言う発想自体が琴には理解できなかった。
「守られているからこそ…わたくし達はいくらでも強くなれます…例え命を賭けねばならない時が来ても、喜んで投げ出せるのです…」
「でも、悠様…きっとそうなったら私達を救ってくれるよね」
「ええ、きっと…きっとそうですわ」
強烈なノロケ話だが、二人には、悠が守ってくれると言う事に疑いすら無い。
心酔しきってる二人を見て琴は思う。
浩二と悠…何が違うのだろう…

そんな琴の心情を見透かしたかのように静は微笑んだ。

「まだ、わかんない?」
「・・・?な、何がです?」
「自分が何をするべきか、よ。ここまで言えばわかると思うんだけど」
「ぼくの、やるべきこと・・・」
「ヒントは私たちと悠様の関係。ほらよーく考えてみて?」

そう言われて琴は必死に考える。
悠と静たちの関係。それはご主人様と専用奴隷の関係。
静たちのご主人様は浩二と違って、その身体は貧弱で性格も甘えん坊という、ご主人様らしくないご主人様だ。
だけど静たちは守られているのは自分たちだと言う。
こと運動神経に関しては明らかに悠の上を行っているというのに、だ。

(わからない・・・。
 何で静さんたちは、それで『自分たちはご主人様に守られている』なんてノロケられるんだ?
 そりゃ悠くんの性格の考えれば、いざと言うとき、身を呈してでも静さんたちを守ろうとするだろうけ・・・ど)

そこまで考えて、琴はふとあることに気がついた。

ガタンッ!

答えがわかった瞬間、琴は思わずイスから立ち上がっていた。

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