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村の掟
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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村の掟 2

「助かったぁ…ヤクザから逃げて遭難なんてシャレにならないからな」
私は村の外れに車を停め、建ち並んでいる家の一つへと近付いて行った。
妙な事に今どき道も舗装されていないし、電柱も街灯も一本も無い。
家は前近代的な木造家屋で屋根は茅葺き。
なんだか時代劇のセットのような奇妙な村だ。
家々の窓から灯りが漏れている所を見ると、人は住んでいるのだろう。
「日本にまだこんな村があったなんてなぁ…」
私は半ば感心し、半ば呆れながら木戸を叩いた。
「こんばんは!」
「一体誰だ?こんな夜中に…」
戸の向こう側から男の声がした。
私は言う。
「夜分遅くに申し訳ありません。道に迷ってしまいました。今夜一晩、泊めてもらえませんか?お金はお支払いしますから…」
「なに!?貴様、外の人間か!?」
「外…?」
その時、私はハッと気付いた。
家の中から錆びた鉄に似た臭いがしたのだ。
それは医者である私にとっては非常に馴染み深い…血の臭いだった。
「お…おい!一体何があった!?」
私は咄嗟に戸を開けようとした…が、内側の男が戸を押さえているようで開けられない。
「なぜ中を見せない!?開けろ!」
「外の人間には関係の無い事だ!早々に村から立ち去れ!」
「そうはいくか!」
もはや家の中で何かが起きているのは確実である。
私は一旦離れてから、木戸に向かって思いっきり体当たりした。
引き戸の木戸は外れて、私は土間に転がり出た。
先程より強烈な血の臭いが鼻をついた。
男は外れて倒れた木戸の下敷きになったようで、何やら呻いている。
「こっちか…!」
私は男を無視し、血の臭いを頼りに家の奥へと走った。

家の造りは伝統的な日本家屋だ。
私は目に付いた襖を片っ端から開けて部屋を改めていく。
ある襖を開けた時、私はついにこの強烈な血の臭いの発生源を突き止めたのだった。
「ひ…ひいぃっ!!?」
その光景を見た私は思わず後退りし、腰を抜かして尻餅をついた。
私の目の前には惨状が広がっていた。

その部屋だけ畳は無く、板敷きの大部屋だった。
床の上には十人前後の全裸の女達が倒れており、血の海が広がっていた。
女達は既に息は無いようだった。
年齢は様々で、見たところ上は30代から下は●学生と思しき少女までいる。
皆、股を大きく開いた状態で、膣口がズタズタに裂けて息絶えていた。
腹は大きく膨らんでいた形跡があり、よく見るとボロボロとなった膣から臍の緒らしき物が伸びている。
という事は、この女達は全員、出産で死んだというのか…。
「い…一体何なんだこれは…!?」
「はぁ…見てしまったな、外の者よ…」
背後から先程の男の声がし、振り向いてみると一人の若い男が立っていた。
その青年…いや、少年と言っても良い年頃かも知れない…彼は額に一対の角が生えていた。
彼は女達を見て言った。
「…彼女達は皆、私の妻だ。私の子を産み、命を落とした。明日にでも埋葬してやろうと思っていた…」
「あ…あんた、一体何者なんだ…?」


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