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肥育の儀
官能リレー小説 - アブノーマル

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肥育の儀 2

「うん、いずれ慣れるだろう。ところで“空腹丸”の効力はどうだい?」
「ええ、凄い効き目だったわ。千歳ちゃん、美味しい美味しいって言いながら三人前の食事をあっと言う間に平らげて、まだおかわりが欲しいって…」
「よしよし、さすが我が神社に代々伝わる秘伝の妙薬…素晴らしい効果だ。次は五人前持って行ってやりなさい」
「わかったわ」
空腹丸…それは服用した者の満腹感を麻痺させ、延々食欲をそそり続ける薬である。その名の通り丸薬なのだが、先程の食事にも砕いて混ぜられていた。これは神主が調合したものだ。彼自身、代々伝わる製法に独自の改良を加え、消化吸収を助け、排泄を促し、食欲を更に増進させる効果が付加されていた。

風音はお膳に先程の倍はあろうかという量の料理を載せ、再び千歳の部屋に持って行った。
「お待たせ、千歳ちゃん」
「わぁ♪」
山盛りの料理を見た千歳は幼い少女のように目を輝かせる。
「すごい量ですねぇ!こんなに食べられるかなぁ…ま、いっか。いただきまぁ〜す♪」
「どうぞ召し上がれ」
そして千歳は目の前の料理を食べ始めた。
「もぐもぐ…うん、美味しいれす…もぐもぐ…」
「良かったわ。まだまだあるからね」
「やだぁ〜、私そんなに食いしん坊じゃありませんよぉ。これだけ食べたらさすがにお腹いっぱいです」
「そうかしらね…」
そして千歳はまたもや驚異的な早さで山盛りの料理を平らげた。
「フゥ…ごちそうさまでしたぁ…」
「お粗末さま。…で、どう?もうお腹いっぱいになった?」
「はい!…でも不思議です。お腹はいっぱいなのにまだまだ食べたいんです。風音さんのお料理とっても美味しいんだもん♪」
「そう言ってくれると私も作り甲斐があるわ。明日も美味しい物いっぱい食べさせてあげるからね」
「楽しみにしてます♪…あれ?そう言えば儀式の方は…?」
「それは気にしなくていいのよ。いずれ時が来たら取り掛かるから…」
「?…はあ、解りました…」

その夜、千歳はなかなか寝付けなかった。
腹が減って堪らないのだ。
いや、正確には満腹なのだが何故か“空腹感”がして堪らない…と言った方が正しい。
(変だなぁ…お腹いっぱいなのにまだ食べたい…一体どうなってるんだろう?)
千歳は空腹感を紛らわすためにオ●ニーを始めた。
「…ア…アンッ…気持ちいい…」
着物の裾から右手を差し込んでアソコをいじっている内に快感が空腹感を忘れさせてくれた。
何度かイって、そのまま眠りに就いた…。

翌朝、千歳を目覚めさせたのは強烈な便意だった。
昨日あれだけ食べたのだから当然である。
「ト…トイレ…!」
千歳は格子戸を開けようとした…が、開かない。
見ると、いつの間に掛けられたのか、大きな南京錠が掛かっているではないか。
「う…嘘!?何で…!?」
なぜ自分は監禁されているのか…しかしその疑問は再び襲い掛かって来た激しい便意によって打ち消された。
「風音さん!!風音さぁーん!!!開けてくださぁーい!!!」
格子戸から顔を出して叫ぶ千歳。
少しして風音が現れた。
「おはよう、千歳ちゃん。どうかしたの?」
「ト…トイレに行きたいんですけど、鍵が…!!」
「ああ、トイレね」
風音はいったん引っ込んだが、すぐに木製のタライを持って戻って来た。
「これに出してちょうだい」
「えぇ!?い…嫌ですよ!恥ずかしいです!トイレに行かせてください!」
「千歳ちゃん、悪いけどあなたをここから出してはいけない決まりなの。私は向こうに行ってるから…済んだら呼んでね」
そう言うと風音はタライを置いてサッサと行ってしまった。


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