女子プロレスの世界-NO・02- 32
赤コーナー控え室
猪瀬原の背後から そっと抱きつく君塚篤美が
「猪瀬原・ 緊張してるの リラックスしなよ」
優しい言葉を掛けた
紺色の水着に今日初めて履いた真っ白のリングシューズ
まだ 慣れてない
昨日 剃りすぎたせいか
水着のくい込みが気になる
直してリングに向かう
猪瀬原が駆け足でリングに向かうと2人の先輩もそれに続いた
第1試合 いきなり新人2人の先発で始まった
新人に できる技には 限りはある
元アイドルではなく女子プロレスラーとして 今持っている全てを出すために ドロップキックをお互い出しては
殴る蹴る押さえ込むの攻防を5分以上していた
それぞれ組んでいる先輩2人は
新人に 試合をさせるように
会社の方に言われていたので
サポートしていた
15分が経過した