女子プロレスの世界-NO・01 4
両足を取り反転させ
腰を下ろし 逆エビ固めで 締め曲げる
必死で耐える 八木沢瞳は 匍匐前進してロープを目指す
なんとかサードロープを掴み
逆エビ地獄から逃れた
今度は 八木沢瞳の反撃した
エルボーを胸元に叩き込むと
ロープに飛ばし
戻ってきた所
ドロップキックで倒し
休まず 無理やり起こし
ロープに飛ばすと前方回転エビ固めで丸め込んだ
レフリーの小畑清子がカウントを入れる
カウントは2
八木沢瞳は すぐ 首投げ
起こして ドロップキック
両足を掴み
リング中央で逆エビ固めを決めた
小日向 彩華は 限界だった
八木沢瞳は 締め曲げる
小日向彩華の顔は
苦痛で 今にも泣きそうだ
突然・ゴングが鳴った
20分 時間切れのゴングだった
会場では 2人に拍手と喝采
2人は 四方のお客様に頭を下げた後
リングを降りた
祖母が「まだ1試合しか終わってないのに 観に来て良かったわ」
中学1年の妹の目は 輝いていた