週末恋人JK×2 2
そう2人が言うが、俺は頭が痛い。
間違いが起きたらどうしようと言うのがある。
いや・・・
間違いを起こすと母や姉、叔父叔母や義兄に責められるならまだいい。
むしろそっちの方がいい。
と言うのも、母や姉からは『早く手を出せ』みたいな変なプレッシャーをかけられているのだ。
どちらかを結婚相手にと望んでるのがありありなのだが、叔父叔母や義兄も俺ならいいみたいな反応なのが余計に困る。
更に『2人共手を出してしまったらどーすんだ?』みたいな事を漏らしたら・・・
母からは『男の子はそれぐらいじゃないと』なんてニコニコしながら言われるわ、姉からは『甲斐性見せてみな』なんて挑発紛いに言われるしで余計に悩みが深くなっている。
そして何より・・・
美香もフラヴィアも『何時手を出してくれるの?』的な雰囲気で待ってるのが更に困った事になっているのだ。
世の中の男性からは羨まれたり罵声を浴びるだろうが、正直逃げ出したい。
「めったにないチャンスだから、行ってきなさい♪フラヴィアちゃんの宿泊費はこっちで負担するからねぇ♪あっ、車で行く?美香に経費込々で渡しておくから有効利用してね!」
……一応連絡した際に、姉―黒木優奈から返ってきた言葉がこれだ。
「男なら勇気を出して2人共抱け!」なんてことまで…なんかすべてを知り尽くされているような気すらする。
因みにうちの姉は余計なことさえ言わなきゃ物凄い美人である。
「瑛士くんお風呂入るー?」
「ああ」
「いっしょにはいろー♪」
「………週末そんな機会たくさんあるんじゃないのか?」
「それとこれとは別だよ♪瑛士くんとのお風呂は私の楽しみだもん」
「お前なぁ…」
見ると、後ろでいそいそとフラヴィアも服を脱ぎ始めている。
2人とも可愛いし、非常にスタイルがいい。
特に外国の血を引いているフラヴィアはもう…
「先生、早く」
「………おう」
フラヴィアも控えめに見えて、俺への思いがかなり強い。
美香はそれを見てムッとするかと思いきや、ただニヤニヤ笑ってるだけ。
2人にとって俺は共通の所有物みたいな感じなのである。
「さあさあお背中流しますよぅ瑛士くんっ」
「座って…」
2人の美少女に急かされる。なんも知らない奴が見たら天国なんだろうなぁ。
別にこうされることも初めてじゃないし、何ならこの2人とはもっと深い関係も経験済みなんだよなぁ…