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週末恋人JK×2
官能リレー小説 - ラブコメ

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週末恋人JK×2 1

「いやぁ、運がよかったんだねぇ、これバカンスで決まりっしょ!」
「うん……でも美香、誰と行くの?」
「ソレは、決まってんじゃん。ねぇ?」
「………露骨に俺を見るのはやめろ」
「だってだって、瑛士くんは私らの保護者じゃーん」

突然だけど、俺は今教え子2人と同居生活をしている。
その教え子が学校帰りに商店街に立ち寄って福引を引いたところ、なんと温泉旅行券を当ててしまったのだ。

それで、今その事実を聞いて頭を抱えている…そんなところ。

引き当てたほう、黒髪ロングで一見清楚な美人に見えて生意気なことを言うのは黒木美香。
その美香と俺を交互に見てオロオロしかけているのが金髪ショートボブの美人、蒼崎フラヴィア。
この2人が何で俺―岬瑛士―と同居生活を送っているかは、説明すると長くなるのでおいおい話そうと思う。

「大体、お前らとこうして一緒にいるのも学校には内緒なんだよなぁ」
「友達は大体知ってるけどねー」

美香があっさり言い放つその言葉に、俺はまた頭を抱える。
俺は2人だけとの秘密だと思っていたのに、現実はそうではなくなかなかシビアなもの…
幸い、美香たち教え子女子の間では好意的に受け止めてもらっているので、まだいい。

「で、どうするんだよ?それもどうせペアの旅行券とかだろ。余った一人はどうしたらいいんだ?」
「ふふ、大丈夫だよ瑛士くん」
年上、相手は担任教師だというのに俺を「くん」付けで呼ぶ美香。まあこれは出会ったころからなので慣れてしまったのだが。

「お継母さんが出してくれるから」
「ああ・・・」

色々絶望した。
このお継母さんって言うのは、美香の父親の再婚相手の黒木優奈。
俺の実の姉・・・
つまり美香は義理ではあるが姪になる。
優奈と美香の仲は悪くないと当人達も言ってるし、俺も仲良くしてる所しか見てない。
内心は色々あるのかもしれないが、美香が追い出されたのでは無く『パパとお継母さんのラブラブを邪魔したくないから』俺の所に来るって事らしい。
ただ、姉の方に『この際、弟と美香をくっつけてしまえ!』って言う魂胆があるのは目に見えている。

そしてフラヴィアの方も親戚になる。
俺の母方の家が蒼崎家。
母の弟、つまり叔父が北欧のどこぞやの国に仕事で赴任して現地の女性と結婚。
そこで産まれたのがフラヴィアで、父の生まれ故郷である日本に来たかったらしく・・・
そのホームステイ先に選ばれたのが我が家と言う訳だ。
理由は両親が定年退職で田舎に移住するから実家を俺に明け渡して部屋が空いてる事。
そして、母の安請け合いだ。

フラヴィアにとって学校に通いやすくて、且つその学校に教師として勤めている俺がいる、という単純な理由で面倒見てやってね、と電話一本で任せられてしまったわけだ。

フラヴィアは口数少なく、おとなしくて真面目な子。
美香たちが初日から積極的に話しかけていったためすぐに仲良くなり、こちらでの生活にも慣れ親しんでいる。
美香もフラヴィアも文句のつけようがない美少女。
こんな美少女2人と同棲できると聞いたら普通の男ならウハウハかもしれないが…

「ふふー、今度の週末は温泉だぁー!」
「………楽しみ」

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