全裸で 4 「さあ、和君、こっちへ来て」 この呼ばれ方、何年ぶりだろう…千尋が生まれてしばらくするとパパ、って呼ばれていた。 俺は逃げ出したい気持ちだった。しかし、同じ表情でニヤニヤする二人から逃げ出せそうな気はしなかった。 俺はしぶしぶ、千尋の横に並んだ。 「私、知ってるのよ」 千尋は俺に耳打ちする。 「和君、私とセックスしやすいように、裸で過ごさせたんでしょ…でも、最初以外、全然それ生かしてないね」