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とある選手
官能リレー小説 - スポーツ

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とある選手 2

(もしかすると、これが噂に聞く邪教の儀式か…!)
イーヴァインは自分の置かれた状況を理解した。そして焦りを覚え始める。
(まさかこんな所で遭遇してしまうとは…。いかん、早く何かしらの対策を取らねば)
そう考えたイーヴァインだったが、既に手遅れだったようだ。
「おい、そこで何をしている」
後ろから声を掛けられて振り向くと、そこには拳銃を構えた警備員がいた。
スタジアムの警備員にしては随分重装備のように見える。まるで軍隊のような武装だ。
恐らく何らかの対策班なのだろう。
イーヴァインは自分の失態を呪った。だがもう遅い。こうなってしまっては逃げる事は不可能だ。
覚悟を決めたイーヴァインは、ゆっくりと両手を上げた。
「両手を頭の後ろに回せ」
警備員が命令する。
イーヴァインは大人しく指示に従った。抵抗しても無駄なのは分かりきっているからだ。
(さて、どうしたものか…)
イーヴァインは心の中でぼやいた。このまま捕まってしまったら間違いなく尋問を受ける事になる。その間に邪教の儀式が終わってしまう。
邪教の儀式はこの国にとって危険な儀式なのだ。一刻も早く止めなければならない。
イーヴァインは必死に頭を回転させた。何か良い方法は無いか?
「おい、どうした。早くしないと撃つ」
警備員が急かす。
(…待てよ)
イーヴァインの脳裏に閃きが浮かんだ。
(そうだ、これなら…!)
そして彼は意を決して行動に出た。
警備員が拳銃の引き金を引こうとした瞬間、イーヴァインは素早く動いた。素早く踏み込み、警備員の懐に入ると、その勢いのまま掌底を放つ。
「ぐはっ!」
警備員は鈍い呻き声を上げると、そのまま壁に叩きつけられた。そしてそのまま意識を失い崩れ落ちる。


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