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邪宗ふたなり教
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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邪宗ふたなり教 12

それ以来、彼との恋人関係は続いていた……。
「あの女……」
携帯を操作し発信してみるも携帯が通じない。彼女も何かとトラブルを呼びやすい仕事をしている……アパートには新聞が溜まっていて大家さんが警察に相談したと言う。自宅の電話が鳴り和子が受話器を取ると機械で声色を変えた声がした。
「今一人ですか?」
「!!!」
「封筒見ましたか?貴方の携帯や持っていたらスマホの番号を教えてください……それと非通知着信拒否は解除してくださいね」
「貴方、何者!」
「怒らない方がいいですよ、翔君との関係が知れたら娘二人の立場も危ないと思うんですよ」
「うっ!」
「そうそう、警察に相談しても貴方まで御縄になりますからねぇ……もちろん貴方のお父さんまで巻きこんだら今度の選挙で失業しちゃいますよ」
和子はとりあえず自分の携帯番号を相手に伝える。言い知れない恐怖が支配していた。
「目的は何?」
「……その事は後日、電話で話すよりも直にあってみたいと」
通話が切れても和子は震えていた。



都内近郊某所の教団施設……ため息をついた女性信者に雫の義父は言う。
「これで主導権は握ったな」
「はい……」
「雫も上手くやっているそうですね」
「今頃はホテルに泊まっているかもしれんな……うん」
娘からのメールを見た彼はホッとしていた、恋愛をした事無いからだ。


あの後、台風による大雨が降り峠道が封鎖したり国道が冠水したので自宅に戻れたくなった二人はホテルに居た。
「父に連絡しました」
「そうか……」
「別に無理をしないでもよかったのに」
二人が居るのはビジネスホテルであり、運よくツインの部屋が開いていた。ラブホだと盗撮の恐れもあるので少し学生には高いが雫の事を考えての事だ。
「君の身体は普通じゃないから」
和弘の言葉に雫は頷く。
「和弘さん、私熱って……」
数時間前にこの街にあるアダルトショップで買い求めて、外食先のトイレで着替えた過激な下着を見せると和弘はキスをする。
「……君の全てを欲しい」
唇を離した和弘はそう囁いた、高校時代に果たせなかった彼女の分まで愛しようとした。
「(母にメールしたが返信が無かったな)」
和弘にとってこの事は初めてであった。
「声がでちゃう……」
雫はベットに置かれてあるクッションで声を殺すがそれが和弘を興奮へと誘う、親により抑圧されたモノが噴きでている様だ。雫はベットの上に敷いたバスタオルの上でするのは自分が両性具有だからだ……せめての配慮と言える。



和子は送り主が無いダンボールを開けて驚く、扇情的なデザインで布地面積が無くシースルー素材の下着に女性物のコート、そしてバイブレーターが三つ……同胞されていたDVD−Rのケースには要再生とラベルマシンでプリントされたシールが張り付けてある。彼女は恐る恐る自分のノートPCにそれを入れた。

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