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1対364は>?<?=?
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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1対364は>?<?=? 14

授業が始まりその時間ごとの担当の教師が訪れるたびに武は痛々しい視線を受けたが、その都度スパイスと毒の間の様な切り返しで教師を笑わせた。

黒板に書かれていることはノートにまる写しにしながら武は授業と別の物を考えていた。

病院で暴行の治療と膣洗浄を施された後、簡単な検査を受けた。

レントゲンでは子宮・卵管・卵巣など確認された。

子宮内の分泌物は女性の物であるが卵巣の機能は不明。

両性具有の生殖能力は可能性的には低いこと。

等など。

(俺って三毛猫のオスみたいなもんなのかな?ってことは俺、種なし!?)

武は妊娠のことばかり考えていたのでその辺を聞くのを忘れていたのに気付いた。

(でも、種なしってことは女とヤるときにコンドームとかいらないんだよな?って、俺に女いないし。
女かぁ。童貞なくす前に処女なくすなんて考えたことなかったよ。
あー、畜生。俺だってSEX願望はあるのにまさか入れられる側になるなんてな。
入れる側って気持ちいいのかな…)

そんなことを考えていると武のペニスはムクムクと大きくなっていった。

(やべ、静まれって)

慌てて思考を散らして勃起を治める。

授業が終わり立ちあがろうとすると股間に違和感があった。

(これって!?)

武の女の子の部分から汁がにじみ出し、ボクサーパンツの股間部を湿らせていた。

(女版先走り汁ってか?)

武は心の中でがっくりうなだれた。

「失礼するよ」

「ああ、噛みカミ会長」

突然教室を生徒会長が訪れた。急いできたのか微かに息が乱れてる。

一時限目と二時限目のあいだの短い休み時間にわざわざ三年生の教室から一年生の教室まで来るのは休み時間のほとんどを潰すことになる。

「その様子だと少しは元気を取り戻したみたいだね」

「ええ。おかげさまで」

武は二コリと微笑んで応えた。

「で、そんなに急いで何か御用ですか?」
「ああ、それなんだ。え―何と言うか…。
どうか自分の体を嫌わないでほしい」

「…へ?」

「そんな体になってどちらかの性別に嫌悪感を抱くかもしれないけどそれでもそれは君の一部なんだ。
何と言うか、性同一障害の話を思い出してね。
自分の心と一致しない体に嫌悪感を抱き続けてホルモンバランスを崩して体調を悪くしてしまうことがあるらしいんだ」

一気に言葉を並べられて武は目を丸くするが会長の言葉はまだ続く。

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