淫魔王子のやりかた 1
ー淫魔の世界ー
悠久を生きる淫魔の生きる術は良質な体液、特に質の高い母乳と精液が求められる。
日夜様々な世界に足を踏み入れそれを探す淫魔達、その世界を統率する王家の一族が存在する。
のちに淫魔界のカリスマ的存在となる王家の王子、落ち着いた性格で普段は全くやる気を見せない第一継承者は今日も城を出て野原に寝そべっていた。
「やはり外の空気は格別…。このままずっと時が止まれば言うことはないな…。」
名前はボンドル。普段は国民と触れ合い、淫術の研究、他世界への調査に勤しむが時々一人の時間を作る。
常に親からは期待を受け、国民からも一目置かれる立ち位置。こうでもしないとやってられないのだ。
「見つけましたよ王子。」
ゆっくりと近づく一人の淫魔。褐色の肌に豊満なボディ、下半身には女性には無いはずの立派な肉棒がぶら下がっている。
「あらあら。見つかったか。」
侍女であるハルマルに見つかり安息な時間も終わりを告げた。しかしボンドルは体制を変えずにあっけらかんとしている。
「休憩の終了時間まであと1分。最適な時間でのお迎えかと。」
「わかったわかった。相変わらずお堅いね」
寝そべっていた野原から立ち上がり身体を伸ばす。
今日は父である王との会合。久しぶりに家族と顔を会わせる日だ。
「父上と母上から一報はあったか?」
「はい。あと3時間後にはお戻りになられます。王女、第二王子は先程到着されました。」
姉弟も来ると聞いてボンドルは頭を掻いた。
「そうか。また耳が痛い話しが始まるか。」
「王子も淫魔の成人となりました。そろそろ本格的に王より侵略の話しが挙がるかと…。」
ハルマルは豊かな胸の前で腕を組むと続けた。
「先の王の侵略で第二王子も加わり経験を積みました。次は王子が主となる番かと。」
父上の侵略はこの目で見ている。
力で治める侵略。様々な世界で繋がる淫魔界ではあるが世界の命には限りがある。荒々しい侵略にボンドルは何度も手を焼いた。
「父上の侵略には限界がある。私は私のやり方で世界を治め、淫魔界を豊かにするのだ。」
身に纏うマントを正し、ハルマルと向き合うと優しく頬を撫でる。
「私の愛しい杖よ。力をかしてくれよ。」
ハルマルは頬を撫でる手を両手で優しく握り返す。表情こそ変わらないが頬を赤らめ、目元が緩む。
「我が主ボンドル、仰せのままに…。」
(まずは姉弟の様子を見に行くか…。城の淫魔たちが心配だ…。)
ボンドルはまず城にいる2人の姉弟のもとへ急ぐ。
妹である王女・フィンドルは大浴場で侍女と入浴しくつろいでいた。
「城のお風呂は良いわね〜。あなたも楽しみなさいな?」
長いブロンドの髪とスラッとしたモデル体型。母親譲りのスタイルのボディが特徴のフィンドル。
横にはハルマルと同じような褐色豊満の淫魔が湯に浸かっている。
「はい。楽しませていただいております。」
侍女は全身を撫でるようにしてくつろいでいた。
逆隣には城のメイドとして遣える淫魔が身体を震わせながら直立していた。
「あっ…、あっ…。お、王女様…。お許しを…。あぅ!」
メイドはフィンドルに肉棒と玉を撫でられながら愛撫されていた。
玉はパンパンに張り肉棒はいつもより逞しく立ち上がってしまっている。
「何よ〜?気持ち良さそうにしてるじゃない?」
フィンドルは撫でる手を一旦離すとすかさず手に淫術をかける。
(お、終わった…。)
メイドが気を抜いて目を開いた時、フィンドルは玉を揉みし抱いた。
「おおぉぉぉ!!た、たまたまがぁぁぁ!」