PiPi's World 投稿小説

マセガキの寝取りボインハーレム ―IS編―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 66
 68
の最後へ

マセガキの寝取りボインハーレム ―IS編― 68

「申し訳ありません、織斑先生。本日が白鳳院ショウ様のIS学園初訪問日とのことで、僭越ながらわたくしたちが出迎えの役をさせていただきましたわ」
「誰もそのような指示は出していないが」
「ええ。飽くまでわたくしたちの独断。だってかの白鳳院コンツェルンの後継者様ですもの、これくらいの配慮は必要ですわ」

千冬のすさまじいプレッシャーも何のその、優雅に一笑するセシリア。後方に控える箒とシャルも同意するように頷く。
反省の色まるでなしな教え子たちに千冬の目付きはさらに鋭さを増す。

「キサマら―――」
「まあまあ織斑先生」

火花を散らす教師と学徒三人の間にショウが割って入る。
さながらレフェリーの如く両手をあげながら。

「そんなに怒らないでください、彼女たちも悪気があってしたことではないんですから。生徒の粋な計らいということで許してあげましょう」
「…………」
明らかに納得のいかない表情で押し黙る千冬。
しかし大口スポンサーの手前もあって妥協したのか、あるいは後で説教することにしたのか。とりあえず彼女は怒りを一旦鎮めることにした。

「…まあいい。それではこれからの日程の説明をする」

騒動に一区切りをつけてHRが再開されたが、一夏はもう話なんて聞いてなかった。
やはり気のせいなんかじゃない。どう考えても今の箒たちはおかしい。
千冬の怒りを受けて平然としているのもそうだが、やたらとショウとの距離が近い。接し方から推測するに初対面ではなさそうだし、いつの間に知り合ったというのか。だいたいこんな表だって千冬にたてつくだなんて、以前の彼女たちであれば考えられないことだ。
混乱しまくりな頭を抱えながら一夏は箒たちと、箒たちに挟まれるようにして立っている白鳳院の御曹司をガン見する。
その顔には先と同じようないびつなものが見え隠れしていた。
「へぇ。ショウくんもう白鳳院財閥のお仕事のお手伝いしてるんだ」
「ほぇ〜、えらーい」
「どこに住んでるの?」
「今いくつだっけ?」
「あっ、ショウくんってLINEやってる?」

その後。HRが終了すると、ショウと一組の生徒との交流の時間が設けられた。
一限目の授業をわざわざつぶすのはやりすぎかと思うが、職員側の思惑はどうあれ、生徒からしてみればありがたいことだ。
というわけでショウの席はクラスメイトほぼ全員で囲われている。
興味津々といった女子らの質問攻めに、ショウは慣れきった様子で対処している。
そんな華やかなムードが流れるクラスの中で、一夏はただ一人ポツンと自分の席についていた。

「ふふ、悔しいの一夏?」

ショウとクラスメイトの楽しげなおしゃべりを眺めていると、横からシャルが話しかけてきた。
両手を後ろで組みながら、こちらをしたり顔で覗きこんでくる。

「悔しいって……?」
「ごまかさなくてもいいよ。そうだねー、悔しいよねー、女の子みんなショウ様に夢中だもんねー。今まで女の子からちやほやされてきた一夏からしたら面白くないよねー」
「は? 何わけわかんない言ってんだよ、ただ子供とじゃれてるだけだろ」
「……ほんと、一夏ってつまらないよね」

ギロリと。シャルの氷のように冷たい眼差しと言葉が、一夏の体を突き刺す。
あまりの態度の豹変ぶりに思わず身をよじらせる一夏をさらに追撃の言が襲う。

「まあまあシャルロットさん、そこまでにいたしましょう」
「せ、セシリア……」

優雅に微笑みつつ、セシリアが箒を伴ってシャルの隣に立つ。
一夏は淡い希望を持って彼女を見るも、その期待は無残に踏みにじられる。

「一夏さんはまだ色々とお子ちゃまなのですから……いじめるのはあまりにも酷ですわ」
「っっ!」

あからさまに嘲笑するセシリアから視線を外し、一夏はすがるように箒を見つめる。しかし、ファースト幼馴染みは気まずい様相で目をそらし、ひたすらにうつむくだけであった。

「な、何なんだよ」
何だこれは。おかしいなんてもんじゃない。まるで姿形が同じなだけで別人みたいだ。本当にこの短期間で彼女たちに何があったというのか。
三人の突き放すような言動に一夏がオロオロとたじろいていると、また別の声が割り込んできた。

「なになにケンカでもしてるの?」

白鳳院ショウだ。
いきなりこちらに話しかけてきたかと思うと、女子生徒の輪から抜け出し、一夏の前まで近づいてくる。
会話を中断し、突然立ち上がったショウにクラスメイトらも何事かと一夏たちに視線を集中させた。

「あ、いや、別に……」

思えば今は白鳳院財閥との交流会。
揉め事を起こして楽しい雰囲気に水を差すのは悪い。
何とか取り繕ってごまかそうと言い訳を考える一夏に、ショウは微笑みながら歩み寄る。

「お兄さんが織斑一夏だね。ISを動かせる唯一の男だというあの。お会いできて嬉しいよ」

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す