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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 67

「ディズニーらしいもの?」
「もしかして、白雪姫とか眠りの森の美女とか、シンデレラとか知らない???」
「そういう童話なら読んだ事はあるが」
「ここは、そーゆーおとぎ話を現実化したパークなのよ!!」
「くだらんな」
「え?」
「おとぎ話はしょせんおとぎ話だ。現実はそんなに甘くはない」
「そんな……」
「眠りの森の美女など、王子のキスで目覚める? 仮にだ、その王子が身長が低かったり、醜くかったりすれば姫は王子を愛せるのか? 口付けごときで全てが手に入るのなら、わたしは既におまえを手に入れている」
「え?」
デマンドはハッとして、手で口を押さえる
「いや、なんでもない」
「あたしを手に入れている? どういうこと?」
うさぎはデマンドを見つめる
デマンドはうさぎは見る
「あたし、あなたの望み通り、あなたと結婚して、あなたの元にいるじゃない………」
デマンドが少し寂しそうに微笑み、うさぎの頭を撫でる
「……そうだな。おまえはわたしの元にいる。だが、わたしを愛してはいないだろう?」
「!?」
「見張りを付けておかないと、わたしの元から逃げ出して、奴らの所へ戻るつもりだろう」
「ちっ、ちが……」
「違うと言えるか? おまえはわたしと居る時より、奴らと居る時のほうが楽しそうだった」
「!!?」
「欲しいものはなんでも与えよう。どうすれば、おまえが手に入るんだ!?」
うさぎはデマンドに抱き付く
それに驚くデマンド
「大丈夫だよ。あたし、どこにもいかないから……」
(あたし、今まで何をしてたんだろう。こんな寂しそうな人を………)
「…デマンド………、あたし……」
あれ? おかしいな
急に強烈な眠気に襲われたうさぎ

倒れるところをデマンドが受け止めた
「セレニティ!?」
ボヌール「プリンセス!」
見守っていた3人がデマンドの元へ急いでかけつけた

何処かにスマホで電話をかけるボヌール
サフィール「どうされたのですか? さっきまでは……」
「わたしにもわからない」
ボヌール「デマンド様、このパーク内にあるホテルを手配致しました。医師もすぐ来られますので、プリンセスとそちらでお休み下さい」
「礼をいう」
うさぎをお姫様抱っこで抱き上げる

『『『きゃ〜!!』』』
既に注目の的だった




〜ホテルミラコスタ〜
ボヌールがカウンターで受付をしている
(セレニティ……どうしたのだ? 先ほどまではわたしの隣で元気そうにしていたではないか)

ボヌール 「お待たせ致しました。部屋はこのホテルの最上階です」
デマンドがうさぎを運ぶ




〜うさぎの夢の中〜

真っ白な何もない空間がひたすら続く

ここはどこ?
あたし、どうしたんだっけ?
2つの小さな光の玉がみえる
近付いて、光の玉に触ると
誰かが出てきた
「!?」
これは………プリンセス・セレニティ?
過去のあたし

もう1つの光の玉に触ると
これは……ネオ・クイーン・セレニティ
未来のあたし

2人とも何かを訴えたいような瞳でうさぎを見る
(どうして、そんな瞳であたしを見るの?)
『セレニティ!』
ハッとするうさぎ

「あたし?」
見知らぬおしゃれな部屋の大きなベッドの上にいた
「デマンド、あたし?」
「覚えているか? わたしと話をしていた時に急に倒れたのだ」
急に猛烈な眠気に襲われたのを思い出す
「また………心配かけちゃったね…」
「大丈夫なのか? 医者は異常はないと言っていたが…。城に戻ったら検査してもらうか?」
「だっ、大丈夫だから…検査はいらない」
「セレニティ」

「ここは?」
「ボヌールが手配した、パーク内のホテルだ」
「ええ〜!?」
うさぎはベッドから飛び起きてベランダに向かう

カーテンをあけると、目の前にはディズニーシーのシンボルの山がある
下を見れば、沢山の入場者
「ここ……ホテルミラコスタ!?」


コンコン
ボヌール「失礼致します。新しいお水をお持ち致しました」
ベランダにうさぎがいる
ボヌール「おや、お気付きですかプリンセス」
「ボヌールさん……。ここって?」
「パーク内のホテル、ミラコスタですよ」
「やっぱりミラコスタ!!」
「ご存知でしたか」
「1回泊まってみたかったんです〜!」
大喜びするうさぎ

「デマンド様、プリンセスがお気付きになられたのですから、城に戻られますか? それとも、泊まっていかれますか?」
デマンドがうさぎを見る


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