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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 12

あたし…どうしたんだっけ…? なにっ? このお腹は!?

「お目覚めですか?」
見知らぬ男性が話しかけてきた
「あなたは…?」
「僕はサフィール。プリンス・デマンドの弟だ」
!! デマンドの…


「お目覚めのようだな」
「デマンド!!あたしに何をしたの!?このお腹は!?」
「…妊娠が判明してから、半年程眠って貰っていたのだよ」
妊娠!?  じゃあ、このお腹は……
「来週、8月31日が出産予定日です。来週までくれぐれもお体をお大事に」
出産予定日… 本当なの!?じゃあ父親は……
「体調はどうだ?」
「!! 体が重い…」
「そうか…立てるか?」
恐る恐るベッドから降りようとした
「きゃっ!?」立てない…  転ぶ所だったのを、デマンドが支えてくれた

「……久々だな。おまえを抱き締めるのは…」
デマンドが微笑んだ。ふいにもドキッとしてしまった
「もう絶対に離さんぞ。おまえも子供もな」
!! やっぱり父親は…

「デマンド…あたしをどうするつもりなの?」
彼を睨み付けた
あたしの気持ちを無視して…半年も眠らせて…

「これからはわたしの妻として傍に居てもらう」
 妻!? いや…
彼が言葉を続ける
「おまえはわたしに従うしかないのだよ。子供の為にも…な」
確かに… お腹がこんなに大きくなってたら…もう降ろせない…
本当に従うしかないの?

「…あの男に会いたいか?」
ドキッとした。でも会えない…… こんなに汚れたあたしを…見られたくない……
「いいえ。会いたくないわ。昔の事は全部忘れたい…」
「そうか……暫く使用人を増やそう。その体では辛いだろう」
気付かってくれるの?
それとも本当に子供が可愛いのだろうか?
「デマンド…お腹の子も大事にしてくれるの?」
「あぁ、おまえとの間に出来た子だ。可愛くない筈はないだろう?」
良かった…のだろうか。ちゃんと育ててくれるなら…… まだ彼を愛してとは言えないが、子供がいる以上、彼に頼るしかない…


「嬉しいよ。おまえの全てが手に入った。子供まで……おまえはわたしの妻だ。二度と他の男に抱かれる事も、わたしから離れる事も許さん」
デマンドの独占欲の強さにゾッとした。
「……もし、あたしが他の男の人を愛したら…どうするの?」
「ふっ、そうだな。二度とそんな事が出来ないように、体は生かしたまま人形にしてやる。他の男と体を繋いだりしたら…おまえも、その男も命はない。最も、この城でわたしの妃に手を出す輩はいないだろう」

うさぎの瞳から涙が溢れた。この人は… あたしの命が尽きても手放さないだろう。 例え屍でも楽にさせてくれない……
どんなにイヤでも、彼に従うしかない……

「デマンド… 永遠に… あたしは貴方のもの…」
大事なものを守るためなら… デマンドのものに… 妻になる……



「…やっと心も堕ちたな。今はゆっくり休むといい。予定日は来週だ、双子は倍の体力を使うそうだ」
うさぎの頭を優しく撫でる。うさぎは耳を疑った。
「…双子…?」
シルバーミレニアムでは第一子しか生まれない筈。
「あぁ。双子の1男1女らしい」
男の子!? どうして…
「おまえがここに来た日に出来た子供らしい」
!? あの日の… たった1日で何度も彼に抱かれた…… 何度も中で射精された……
たった1日で人生が大きく変わった日…

あの時に出来た子供なら、あたしは最初から、この人のものになる…と決まっていたの?

もうイヤ… 何も考えたくない…
………このお腹に…デマンドの子が…あたしは、この子を愛せるのだろうか…知らない間に大きくなったお腹…

「セレニティ?戸惑っているのか?」
「うん…あたしはこの子を愛せるのかな…って…知らない間に…」

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