遊戯王〜BMG調教〜 23
翌日、マントの男の仲間が現れ、杏子を人質にとられ、返してほしいのならデュエルをしろ。と、またBMG調教のデュエルが始まってしまった。
しかも、「前回の様に神のカードは使うな」との条件付きだ。遊戯は仕方なく、デッキから神のカードを抜き、マントの男とデュエルを開始した。
遊「俺が勝ったら、杏子は返してもらうぜ。」
男「良いでしょう。その代わり、BMGを絶対に召喚する事の条件を呑んで下さいね。」
やはりマントの男の狙いはあくまで「ブラックマジシャンガール」の様だ。薄暗い廃工場跡地には杏子の姿は見えず、遊戯とマントの男の二人だけだ。
「オレの先攻!ドロー!」
遊戯とマントの男、二人のデュエルが始まった。
杏子を人質にとられ、神のカードを封じられた遊戯の表情は堅い。
「オレは、幻獣王ガゼルを召喚!」
【幻獣王ガゼル】
ATK/1500
「更に、リバース・カードを2枚セットして、ターンエンド!」
「フフフ…たった攻撃力1500程度のモンスターを召喚?そうですか…次のターン、そのモンスターを生け贄に上級モンスターを召喚するつもりなのですね…」
それは是非召喚してもらいましょう…と、マントの男は薄気味悪い笑みを浮かべる。
今回の狙いであるBMGも上級モンスター。
それを召喚させる為に都合の良いゲーム展開をさせていくのも、作戦なのだ。
「私のターン!フフフ…ではまず、コイツから使っていきましょうか」
ニタァ…と笑みを浮かべるマントの男は、
「フィールド魔法、調教部屋を発動!」
男がフィールド魔法を使用した事により、辺りの風景がガラリと一変する。
怪しい三角木馬や壁に繋がれた鎖。
そしてフィールドの中央には大きなベッドが。
更に遊戯が部屋の隅に置かれた木箱に目を向けると、箱の中には無数の卑猥な道具が突っ込んであるのが見えた。
【調教部屋】
[フィールド魔法]
フィールド上に表側表示で存在する「調教」と名のついたモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示で存在する魔法使い族モンスターの表示形式を変更する事ができる。そのモンスターは次の相手ターンのエンドフェイズ時まで攻撃する事はできない。
「調教部屋っ!? このカードは…!?」
「フフフ…貴方もご存知でしょう。このカードは【調教】と名のつくモンスターをパワーアップさせる。私は『見習い調教師』を召喚!」
【見習い調教師】
星3/闇属性/戦士族
ATK/1200 DEF/500
[効果]
このカードが相手モンスターを戦闘破壊した時、デッキから「調教」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
「見習い調教師は調教モンスター。よって調教部屋の効果により、攻撃力を500ポイントアップ」
【見習い調教師】
ATK/1200 → 1700
「遊戯、貴方の幻獣王ガゼルの攻撃力は1500。いきますよ…!見習い調教師で、ガゼルに攻撃!」
「ぐっ!?」
【遊戯】
LP/4000 → 3800
【マントの男】
LP/4000