ストロングボーイズ 6
結局武士の情けで、ヘルメットだけ残されて走ることとなった。
雷也達は野外で全裸になったことは文字通り性器に風が当たる新鮮な体験であったが、司令と教官という二人の女性がいる思うと少しでも反応させたら負けとばかりに平静を装ってなんとか走りきる。
雷也「なんなんだ、あの女!人に走らせておいて自分は司令とニヤニヤしやがって」
他のメンバーがトイレに行ったのに対し、屈辱を洗い流す意味も込めて雷也はシャワー室に行って、一人で浴びていた。
洋「陰口とはみっともないな、坊や」
雷也「教官ヅラするのは明日からにしてくれませんか?それと、ここは男専用なんですけど」
洋「私も男だ。ヒロシなんて名の女がいるとでも思ったのか?なんの問題もないだろ」
洋は雷也の前でバスタオルをはずすと、豊満な乳房とくびれたウエストの下の股間には確かに陰茎がある。
洋「私は実験体だった。コアスーツとガードテクターとは違ったアプローチでの人体強化の産物だ。副作用でこんな体になっても、ナニはお前より立派だろう」
なかなか出てこないので早矢が様子を見にやって来ると、雷也はぐったりとしており、
「こ、これはどういう事・・・」
「ちょっと生意気だったから教育してやっただけだ。」
「あまり乱暴に扱わないでよ宮島君。」
早矢が洋の腕に注射すると、乳房が徐々に小さくなって、肩が張り出し、
「男に戻っていく・・・ありがとな百井。」
「礼は良いわよ、それより宮島君のガードテクターも用意しておいたよ。」
「そうか、対等にやれるって訳か。」
「(宮島君は訓練でも手加減はしないだろうから、ちょっと不安だな。)」
翌日、男に戻った洋のビキニパンツ越しに隆起しているのを見て、
その大きさに戸惑う中、洋は昇太の股間を掴んで、
「男の魅力はココの大きさとかだけじゃないぞ。」
「い、痛い、わ、分かりましたから離して下さい。」
「ガードテクターを着ての模擬戦をやるぞ。」
洋の掛け声で一斉に装置に入るのだが、
頭部を除いた全身がコアスーツを纏われると、
ガードテクターが胸や肩、腕などに装着され、
雷也は黄、大吾は赤、昇太は白、流太は青、勇吾はオレンジ、風太は緑、
そして洋は黒とガードテクターと同じ色のヘルメットが装着されていき、
「黄色と青、腰が引けているぞ。」
「股は止めて。」
「手加減はしないから、全力でかかってこい。」