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デーモン シード
官能リレー小説 - 同性愛♂

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デーモン シード 2

「寄生された職員は?」
「女性ですね」
その瞬間上官の横に居た在日米軍の士官や幕僚本部付きの将校ですら映像を見る。
「大型スクリーンに投影します」
映像には女性職員が防護服を脱ぎ去り全裸になる……目は虚ろで何よりもクリ○リスと乳首が亀頭の様に変化しているのだ。人種から見て欧米人だ……。
「き、君直ぐにこれをディスクに」
「既に用意してます……」
不謹慎だが自分としてはロリだったら良かったのだが……。
そう思う程に、大型スクリーンに写し出された女は艶かしく、その奇異な姿すら、女特有な性の匂いを漂わせてくるかのようだった……。
「ごくっ……。」
思わず鳴った喉に、慌てて口を覆った。
確かに画像を通して何か特別な……男性ホルモンに直に訴えかけてくるような、そんな淫靡な妖しさを感じた。

……何んなんだこれは?……
自分は確かに、成熟した女に疎いのは分かってはいた。
しかもこのような厳粛な場で、立場を忘れるほど節操の無い男では無かった。
それなのに……気がつけば、局部は痛い程に……熱り勃っていた。
「なるほど、デーモンシードは拡散をする為に異性や同性を誘っているのじゃ」
白髪混じりの男は杖を床に突いて艦橋に居たひよっこどもをハッとさせるなりそう告げた。
「そんな事が……」
幕僚本部の士官が口を開けると彼はキッとした表情で言う。
「蒼い団子虫を知っているかね?あれはある種のウィルスに感染しており寄生主の団子虫を日向に出る様に仕向ける、鳥に捕食して貰いウィルスは排泄物と共に新たなる地へと……デーモンシードは最初の感染者で人間を理解していると思われる」
「ジーザス」
「念の為にこの事件現場の画像拡散を防ぐためにネット及び取材規制を強化する事を提案する、人間が押し寄せるかもしれん」
海上自衛隊及び米海軍はデーモンシードが蔓延した島にある通信設備への空爆を決めた。

「拡散を食い止める手段はあるのか?・・・」
顔面から血の気が引いていくのを感じながらも、ぼそりと呟き、白髪混じりの男を顧みた。

男はふっと鼻で笑う。
「それよりもシャワーを浴びて来るんだな、万一のことがあるといけない、精液は残さず放出しろ」

「・・?・・」男の視線に気付き、顎を引き頭を垂れる。

濡れ染みを作った布は色濃く変色し、嗅ぎ慣れた男特有の香りが自身の鼻孔を突いた。
「教授も意地悪ですね」
「全く、わしらの警告を無視してコノ様ではオチオチ引退も出来んわ……」
椅子に座りため息を付く老人にその様子を傍観していた男は言う。
「核は躊躇ってますが……枯葉剤ならって」
「ウィルスの変異を誘発しかねないぞ、ベトナムとは違うと言っておけ!」
老人はもどかしく通話機を取るなり英語で話し始めた。確かその相手はホワイトハウスの主である。
「何者なんだ?」
「世界に名高る庭師、柳枝 次郎……同時に植物学者で遺伝子組み換え植物規制運動の首謀者」
「ジロウ ヤナギエダ!あのノーベル化学賞や数々の勲章を辞退している……」
米軍将校が声を挙げる程、彼の名は知れ渡っている。最も彼は庭師が本職で植物学はライフワークみたいなモノであった。

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