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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 3

「あううっ」
異常なほどに敏感になっていた亀頭を一気にこねあげたおかげで俺も唸り声をあげてしまう。
それで遠くに居た男もこちらに気づいたようだ。ゆっくりと全身を俺の方に向けてくる。
発情した2頭の雄はようやく正対した。それにより、お互いのものが激しく暴れはじめたのがわかる。
雄竜のようだと感じたのはあながち間違いではないのかもしれない。
まるで竜が仲間を見つけて喜んでいるかのようだ。いや、俺本人も喜んではいるのだが。
男は俺の肉体を見て興奮しているらしかった。俺と全く同じ反応だった。
それからもうひとつ分かりやすい特徴が酷似していた。
この男の程よく厚い胸にも竜の入れ墨があったのだ。デザインは全然違うが・・・。
男の汗で輝る肌に浮かび上がるそれは、蜷局を巻きながら、まるで俺を睨み付けているかのようだった。
その鋭いまでの眼光に晒されるかのような錯覚に陥り、俺は今までとは明らかに違う欲情が脳内に湧き上がるのを感じた。
あの竜に…触れたい…
その思いは、醒めていた筈の脳内までもが、あの竜によって蝕ばまれ、それによって男としての理性を無くすことが…俺は堪らずに怖かった。
それでも自身の昂りは、それを許してはくれなかった。
腹に張り付き、天を仰いでいたそれは、握力では押さえられない程の力を持ち、まるで磁力に引き寄せられるかのように、その先端を男の方へと向けた。

驚愕の表情で前を見ると、男も聳え勃ったその先端を、俺に向かい突出していた。
その狼狽えかたからして、俺と同様に自分の意志ではコントロール出来ないのであろう。
しかしそれでは済まなかった。
身体から垂直に生え出たそれは、互いを引き合うかのように前へ前へと腰を誘導する。
それに伴い、重い脚が1歩1歩と前に進まらざるおえない…
「ぁううっ…」
男も俺と同じように抵抗の意志があるのだろう、大腿筋に力を込めているのが見て取れるが、それでもそれに逆らうことは出来ず、俺との距離は縮まっていく…
もはやそれは、自身のものでありながら自分のものではなかった。
透明な輝きを見せる先走り液ですら、地面に垂れることなく尿道口から糸を引き、男に向かい長く伸びていた。
俺の方へと向けられたそれが真っ直ぐ近づいてくる。
俺も男も前進を止める事が出来ない。
もしかしたらこの空間自体がなんらかの意思を持ち俺達を操っているのかも知れないし、俺達の中の竜が無理矢理歩かせているのかも知れない。
どちらにしろ、双方のイチモツはどうにもならない。自分達は超常的力に取り込まれたのだ。
だが、この逃げ場の無い状況にほっとする気持ちはなくはなかった。
名前すらも知らない男の胸板に触れてみたいという奇妙な思いが実行出来るからだ。
しかしその思いは、歩みと共にエスカレートしていく…
欲情する俺の脳内では、触れるだけでは済む筈も無く…唇を寄せ、舌を這わし…自身を竜全体に擦り着けたい欲求に駆られた…
そうさえすれば、この苦痛から解放され、射精できる…
どこかそう信じている自分がいた…
「…くっぁ!」
と、突然…亀頭先端から電流が走り、ビックと身体が爆ぜた…
慌てて自身を見下ろすと、長く伸びた先走り液が、前の男の同液と一本の線となり、キラキラと輝きながら繋がっていた…

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