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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 2

「うぅ・・!」俺は狼狽えずにはいられなかった。


脳内は醒めていたと言ってよかった。
手にしたこの小さな剣のことしか考えてはいないに等しかったのだ。

それなのに剣の淡い反射が胸元の龍に浴びせられた瞬間に、自身は聳え勃った。
包皮を一瞬にしてくい破り、亀頭はパンパンに腫れ上がった。
裏筋に通る脈道はくっきりと際立ち、竿中に張り廻る血管筋が波打った。

こんな激しく、急激な勃起は生まれて始めてと言ってよかった。
しかも、脳内は寸分もそれを求めてはいないのだ。
夢の女が出てきた訳でもなければ、それ以外の女の姿すら爪の先ほども想像してはいないのだ。

痛!・・・
俺にとってこの勃起は苦痛でしかなかった。
顔を激しく歪めると、剣もろ共にその肉幹を握りしめ、床に崩れ落ちるように膝を着いた。

尿道口から溢れる先走り液が、瞬く間にフローリングの床に、液堪りを作っていた。
気が付けば俺は全裸になっていた。
周りもどういうわけか石畳のある奇妙な空間に変化している。
だが、そんな事はどうでも良かった。それほどに勃起が収まらない、それどころか更に強まって居て狂いそうだった。
そこだけ違う生き物になってしまったかのようだ。
まるで暴れまわる筋肉質の雄竜のような・・・。
俺はしばらく股間の痛みに耐えていたが、またもある事に気が付いた。
というよりも周りの状況が変化したようだ。
遠くに俺と同じく苦しんでいる全裸の男が居たのだ。それを意識した途端、ビンッと音を立て更に俺の股間が堅くなった。
先走りはもう放尿のようだ。辺りに雄の臭いがたちこめそれが余計に勃起させてくるようだった。
どういうわけか男の股間が気になった。自身の勃起の痛みで意識がどうにかなりそうだったが、のたうちまわる筋肉質な男をはっきりと見ずには居られなかった。
その男もしっかりと勃起していた。割と距離がある筈なのに果実のように膨れ上がった亀頭や子種を貯め込んだ2つの大きな玉が跳ねるのもしっかりと目に焼き付いてくる。
ごくっ…
乾いた喉が自然と鳴り、心臓が怒涛のごとく高鳴った。
魅せられている…のか?
俺にとって男の勃起は、恐怖以外の何ものでもない存在の筈だった…
園では年上の輩や、時には指導に当る教官に、嫌という程に見せられてきた男の勃起だった…
それでも今、眼中に飛び込んで来る男の勃起には、恐怖心は微塵も感じ得なかった。
それどころかその逞しいまでの力強さに、崇高なまでの美しさすら感じる自分がいるのは確かだった…
そんな…馬鹿な……
戸惑いながらも、ブリッジ状態で腰だけを高く掲げる男の姿態を真似、俺も自身を懸命に扱き立てていく…
見知らぬ雄と同時に行われる、股間を高くあげての自慰。俺の視界いっぱいにもやついた奇妙な色の空が広がる。
地球では無いらしかった。もしかしたら太陽系ですらないかもしれない。
こちらの戸惑いに気づいていないらしきその男は、相変わらずその場で股間を突きあげて扱いている。
男は自らの股間を鎮める為、色々な刺激を与えているのだがそれがますます勃起を助長してしまっているらしい。
手の中で踊り狂う硬い物は彼の腹筋や胸板めがけて薄い液を発射しまくる。
その光景がまたも俺の性器を硬くする。
ビンッ「グウッ!」
しかしその鈍痛に、もはや苦痛や不快感は無かった。
遠くに見える名も知らぬ男の性感と同じ物を自分も感じているのだという思いが、俺の意識を逆にはっきりさせた。
男が突如立ち上がった。しかし、どこかフラフラしていて危うい。
意識が飛びかけた状態で無意識に立ち上がったのだろう、こちらに気づく様子も無い。
その男は先走りで汚れた手をお椀型にした。そして一気に自らの亀頭に押し付ける。亀頭責めだった。
男の唸り声が響いた。俺もそれに答えるように立ち上がり亀頭に手をあてがう。

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