剣士の性春・父と息子 11
数時間後 父の表情は暗かった
小日向教頭は突然
校長と父を紅胴部員担当にすると言い出した
紅胴部員時代の悪夢を
息子も自分も味わるなんて
まさか思わなかった
紅胴部員は紅胴顧問も同じ扱いなのである
紅胴部員時代が走馬灯に蘇ってきてしまった。
無抵抗な紅銅部員の自分の姿を思い出し泣きそうなった。
朝から晩まで
土日は 稽古という名のイジメ?
もう辛かった。
弱い奴が悪いが当たり前で
退部なんかできない
もし退部して退学しても
次 余所の学校へ入れないようにされている。
もう中卒として生きて行かなくてはならない