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海と少年
官能リレー小説 - 同性愛♂

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海と少年 2

「ああ…なんて綺麗…いつまでも見ていたいなぁ…」
少年はうっとりと呟き、更に奥へと進んでいく。
その横で潜っている少年が言う。
「気に入ったかい?ここのサンゴ達はね、海の宝石と呼ばれるほどに美しいんだよ」
「そうなんだ…ところでお兄さんの名前は?」
「俺なら水妖(みずあやかし)とでも呼んでくれ」
「ミズアヤカシ?変な名前だね」
「まあな」
少年は水妖が海の妖怪を指す意味だとわかっていない。なので今の状況の異様さに気づかず水の中を楽しんでいた。
「だんだん気持ちよくなってきただろ?ここは俺以外誰も居ない、水着も脱いでいいぞ」
「えっ!?どうしてそんな事を急に…」
「良いじゃないか別に。ここには俺たちしか居ないんだからさ」
「そっか…そうだよね。じゃあ遠慮なく!」
少年は水着を脱ぎ捨てると、どんどん海中の奥へと向かっていった。いつの間にか水妖も脱いでおり、彼の立派なモノが露になっていた。
「ねえ水妖、どこまで行くの?」
「もう少しだ。ほら、この先を見てみろ」
そこには一際目立つ色の珊瑚が生えていた。赤や青などのカラフルなものばかりで、それらが誘うように揺らめいている。
少年はその美しさに惹かれるように近づき触れていた。なぜ海中で呼吸出来ているのか、そもそもこの場所は何なのかといった疑問を抱くこともなく。
少年はいつしか自分の股間をその珊瑚に擦り付け始めていた。自然と、赤い炎のような形状の珊瑚を選んでいた。
「んあっ!何これぇ…気持ち良すぎるぅ…」
「赤の珊瑚を選んだか、どうやら火属性の力の持ち主だったようだな」
この様々な色や形をした珊瑚は、美しさに引き寄せられた人間達を見定めてもっとも相性の合う力を分け与える性質がある。この少年は火属性の力が元々強かったため、赤の珊瑚に惹き付けられたわけである。
しかし少年はそれを知る由もなくただひたすら快楽を求めて腰を擦り付け続けた。既に少年と赤の珊瑚の周囲の海水は大量の先走り汁で白く濁ってしまっており、その様子から少年の興奮度合いがよくわかる。
しばらく少年は亀頭を赤の珊瑚に押し付けて楽しんでいたが、それだけの刺激では物足りなくなってきたらしくいったん擦り付けを止めて腰を離した。尿道口と珊瑚の間に透明な糸が引いているのが水妖には見えた。
「もっと…もっと欲しいよぉ…もっと気持ち良くなりたいよぉ…」
少年はそう言いながら今度は右手で幹をしごきつつ左手でカリ首を刺激した。その動きに合わせて腰も動かしており、より強い快感を得ようとしていた。
だが、それでも何かが満たされない。少年は赤の珊瑚の中心部を目指してよじ登り始めた。

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