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断崖の剣闘士
官能リレー小説 - 同性愛♂

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断崖の剣闘士 5

「あああああーっ!イクッ!」
この場に居た男達全員のは野太い絶叫が重なり合い、それが奇妙なハーモニーのように響き渡る。
その瞬間、俺の頭の中に何かが流れ込んできた。
それは強烈な性衝動。いや、正確には違う…性欲に似た別の何かに対する強烈な渇望だった。
(俺はこれを知っている…)
いつしか男達はその場で激しくしかもリズミカルに腰を振り始めていた。まるで、過激なダンスでも踊るかのような動きであった。
ヘコッヘコッとリズム良く腰を上下させる。その中には当然、ムスタファも居た。
ビキィ!
その一物が天を衝くように急激にそそり立つと、闘技場は男達の汗や精液の匂いが立ち込める。
ムサい男達が汗にまみれながら、一心不乱になって腰をヘコらせ続けている姿は滑稽としか言い様が無かった。
俺は、巨根をぶるんと振りながら一心不乱に腰をヘコらせている。もはや、その腰の動きは制御が効かず本能的な動きになっていた。
(なんだ?俺は一体何をしているのだ!)
俺の意思とは無関係に、身体は勝手に動き続けている。
男達の羞恥と猥雑と感動と退廃が入り混じり奇妙な高揚感を生み出していた。その空気に俺も飲まれてしまったのかも知れない。
そして最高潮に達した俺達の身体は、かつて無い快感と共に魂が吸い出されるような感覚に身体を震わせる。
獣のような絶頂の声と共に盛大な雄フェロモンを辺りに撒き散らす男達の饗宴がこうして始まった。
最早その光景は人間らしき姿形がわかるかも危うい程であった。
白い濃霧が満ち、何色もの光が乱反射する。それは男達の肉体から発せられた
禍々しい淫猥な魔力である。
濃霧に包まれた男達はもはやお互いの姿を視認する事すら出来なくなっていた。
当然、ムスタファもである。性欲に溺れながらもヘルムートの姿を探したが、見えるのは白い霧だけ…。


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