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月光と妖気
官能リレー小説 - 同性愛♂

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月光と妖気 1

月には人を癒す力とそれとは相反して、人を狂わす力があるらしい

そう言ったのはだれだったか…
夜の森の中、一人の男性、マーロンは佇み、独り言を呟いた。
この森には、満月の時に何らかの異変が起こる。マーロンはその異変の調査のためにこの森を訪れた傭兵である。
マーロンは山賊らしき男が数人歩いているのを確認していた。自警団に見つかり逃げ込んできた者達らしい。
彼等はどんどん森の奥に入っていく。それなりのサバイバル知識は持っているのか混乱しているようには見えない。
「あいつら危ないなぁ、厄介なことになる前に捕縛するか…」
マーロンなど知らぬ山賊達は何やら雑談しながら歩いている。どうやらなんらかの宝の話らしい。
その話を聞きながらついていくが、その宝についてはどうもはっきりとしない。
話し合っている山賊達もわかっていないようだ。
そのうち彼等はある扉の前で足を止めた。
元からあった洞窟に後から扉を付けて宝物庫にしているらしい。
たった今話題に出していたものがいきなり目の前に現れたという状況に、彼等は喜びながら宝物庫の奥に入っていく。

マーロンはますます不安になった。
その不安は的中する。
宝物庫に入った山賊はやすやすと最奥にまで誘い込まれてしまう。
そしてそこで紛い物の金貨や宝石の山に足止めをされた。
「うおお〜、金貨だぁ!金貨の山だ!」
どれもこれも非常に出来の悪い偽造品なのだが山賊達は気づかない。

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