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遭遇
官能リレー小説 - 同性愛♂

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遭遇 4

腰の部分は手足ほどしっかり固定されてないらしく、ミノタウロスは激しく腰を前後させ始めた。もしいきなり拘束が消えたらウィリアムに襲いかかるのでは、とすら思える暴れようだった。

汗ばんだ筋肉質な肉体は本人とウィリアムの抵抗空しく奥へと運ばれてしまっていた。
(すまない、俺には何も出来ないんだ)
ウィリアムはそう思いながら洞窟の中へと送られるミノタウロスを見送った。
「ブウゥッ! ブオオオォッ!」
奥の空間まで連れてこられたミノタウロスは悲痛な叫び声をあげていた。
彼の全身は洞窟の奥の壁から突き出た何かの触手のようなものに巻き取られ、完全に固定された。
唯一固定されていないのは顔と股間部だけになっていた。しかし、そこもすぐに別のもので封じられてしまう。
このミノタウロスが捕らえられた事により規定人数に達したのか、新たに何かの罠が作動したのだ。
拘束する触手とは違う太い触手が降りてくる。その先端に巨大な吸盤のようなものが付いていた。
すると触手の先に付いた吸盤がミノタウロスの顔面を吸うようにして吸い付いた。
「ブッ!?」
触手が動くたびに、顔の表面をぬめぬめとした粘液が覆っていく。そしてそれが付着した部分の感覚が敏感になっていった。
「ブオッ、オ、オッ!」
ミノタウロスにとってその感覚は今まで感じたことのないものだった。ぬるりとした粘液の刺激は肌の表面を伝い、顔の内部まで染みこんでいくようだった。まるで顔の皮膚の下を触手に撫でられているような錯覚すら覚える。
その感覚を味わうたびに、ミノタウロスの股間がむくむくと膨らんでいった。その膨張が止まらずに腰が浮き上がるように上がってしまう。
「お、おぉっ! んおっ、んっ!」
腰を浮かせながらのけぞってしまうため、顔への刺激が強くなりさらにミノタウロスの快感を加速させる。
吸盤は膨張し、顔だけではなく首から下へと侵食していた。特にミノタウロスの鍛えられた胸筋にはねっとりと吸い付き、筋肉の溝に染み込むように粘液を分泌していく。
「んおっ! おほっ、ふっ、おぅっ!」
ミノタウロスの身体は熱を持ち、どんどんと汗ばんでいった。そして触手が体に触れるたびに快感を感じてしまうようになっていた。
「んっ! オォッ! んおぉ〜っ!」
ミノタウロスの股間ははちきれんばかりに膨れ上がり、先端からはだらしなく汁を垂らしていた。その刺激は胸から全身に伝わっていくようだった。
しかし、ミノタウロスの身体にはそれだけでは足りないようで腰を振りながら刺激を求めていた。その刺激を求めて腰が前後に動く。
しかし、その刺激を与えてくれるはずの触手はその動きに合わせてミノタウロスの顔や胸から離れていった。
もっと強い刺激をどのミノタウロスも欲しがっていた。しかしそれを得られるものはいないのだ。
(そ、そうだ、あの少年に頼もう。俺を助けようとしてくれたんだ。それにあの子は俺よりも強い。きっとあの子なら)
ミノタウロスは触手によって拘束されながら洞窟の入り口のほうに目をやった。
そこにはウィリアムがいた。しかし彼は剣を構えたまま動かない。

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