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官能リレー小説 - 同性愛♂

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遭遇 1

西の都ジャスー
ここに一人の子供が生まれた。
名をウィリアム・リック
ジャスーの守護団長リック家の長男として恥じる事の無い立派な少年へと成長していった。

ウィリアムは平日は勉学に励み休日は修行に修行を重ね、まさに優等生の鏡の様であった。

ある日の午後高台での修行を終え、帰路に着いた頃ウィリアムは小さな洞穴を見つけた。
彼は不思議と吸い込まれる様に入って行ってしまう。
「どうしてこんな所に…」
ウィリアム自身も不思議に思っていた。しかし、洞穴から出る気にはなれなかった。

洞穴の奥がかすかに金色に光る。ウィリアムを更に奥へと誘うかのようだった。
ウィリアムは愛用の木刀を構える。
浅いように見えた洞窟は意外にも曲がりくねっていた。奥で光った金色には中々たどり着かない。
ウィリアムはその不自然さに不気味なものを感じた。
「引き返すか…?なんだか変だな…」
彼の股間は奇妙にうずきだしてきているが、本人は気づいていない。
奥で輝いていた光はミノタウロスの男が身につけているベルトの装飾が反射したものだった。
彼はウィリアムの姿を見ると手にしている斧を振り上げて襲いかかってきた。
「待ってくれ!こちらはそんなつもりじゃないんだ」
黒ビキニに胸部アーマーだけを身につけたミノタウロスは何も答えない。そもそも言葉が喋れるのだろうか?
ウィリアムはとっさに木刀で防いだが、巨大な斧の一撃を受け止めきれるわけもない。木刀に刃が食い込んでいく。
迷っている暇はなかった。ウィリアムは木刀が叩き割られるまでの一瞬の隙に相手の右に飛び退きながら斬撃を受け流した。

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